いつも「自分が悪い」と思ってしまう人へ 罪悪感と自責のクセから抜け出すためのやさしいヒント
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「また迷惑をかけてしまった」
「私さえいなければ、もっとみんなうまくいくのに」
「なんで私は、こうなんだろう…」
そんなふうに、自分を責める言葉が頭から離れず、
いつも「悪いのは自分だ」と思い込んでしまうことはありませんか?
人との関係の中で、なるべく迷惑をかけたくない。
誰かを傷つけたくない。
そう願うあなたのやさしさは、本物です。
でもそのやさしさが、罪悪感となってあなた自身を苦しめているとしたら──
少し立ち止まって、「本当は私はどうしたかったのかな?」と、自分の気持ちを見つめてみませんか。
「貢献したい」が強すぎて孤独になってしまう
「誰かの役に立ちたい」
「助けになりたい」
そう強く願うほど、自分のことを後回しにして、ひたすら尽くしてしまうことがあります。
でも、気づくと周囲との距離ができていたり、「私ばかりが頑張ってる」と感じてしまっていたり…。
それがまた、「きっと私が悪かったんだ」と自責のループにつながってしまいます。
貢献しよう。役になたなきゃ。、それが強すぎて、周りにイライラして、周りが離れていって孤立する──その繰り返しでした。
そんな経験がある方は、きっと「関わる人を大切にしたい」と心から願っていた方だと思います。
だからこそ、「貢献しなければ」「もっと頑張らなければ」と、無意識のうちに自分を追い込んでしまっていたのではないでしょうか。
「もう良いよ」と自分を許す
罪悪感があまりに強い時、自分にかけてあげてほしい言葉があります。
それは、「もう良いよ(大丈夫だよ)「十分やってきたよ」「頑張れない私も、許そう」という言葉です。
ずっと自分のことを責め続けてきた人にとって、「もう良いよ、許す」という言葉は、固くなった心をやさしくほどいてくれるような響きを持っています。
もしかすると実は、
自分を責めていたのは、本当は誰かを大切に思っていたからなのかもしれません。
うまくできなかったことや、うまく伝えられなかったことに、心から悔しさや後悔を感じていたからこそ、責めてしまっていたのかもしれません。
そして時に、
その自責は、「相手に認めてほしかった」「わかってほしかった」という気持ちの裏返しのこともあります。
あなたにとって大切な相手だったから、尽くしたのかもしれません。
大切ではないけれど、苦手だけど…怖さや不安から身を守るために、尽くすこともあります。
どちらが良くて、どちらが悪いということはありません。
でも、「自分の心の奥の本音」に気づけたとき。
少しずつ、「もう、自分を責めなくてもいいのかもしれない」と思えるようになります。
自責と他責を行き来してしまうのはなぜ?
罪悪感に苦しむ人ほど、他責と自責の間を行ったり来たりしてしまうことがあります。
「きっと相手が悪い」
「でもそう思ってしまう私は最低だ」
「やっぱり私が悪いんだ」──
そんなふうに、感情がぐるぐると回ってしまう。
これは、「私が正しいなら、相手が間違ってる」という極端な二択に無意識にとらわれてしまっていることが原因です。
でも、本当はそうじゃなくていいんです。
あなたも相手も、ただちょっとすれ違っただけかもしれない。
どちらも間違っていたわけじゃないかもしれない。
その“ゆるさ”を、自分にも相手にも持っていいんです。きっとその方が、あなたも相手もラクになります。
自己否定と罪悪感はつながっている
罪悪感が強い人は、「私はダメな人間だ」「私は価値がない」という自己否定も抱えがちです。
「ちゃんとできない自分を許せない」
「誰かを傷つけたら、もう生きる資格がない」
──そんな思いにすらなることもあります。
でも、それはあまりにも苦しい世界です。
あなたがそう感じてしまう背景には、きっと過去に「ちゃんとしなきゃ」「いい子でいなきゃ」と頑張り続けてきた歴史があるのではと思います。
その心のクセが、今も「また自分が悪いんだ」と繰り返させてしまうのです。
罪悪感から自由になるためには、
まずは自分自身に「大丈夫だよ」と声をかけてあげることがはじまりです。
- 本当は、どうしたかったんだろう?
- どこで無理をしてしまったんだろう?
- 誰のために、そんなに頑張っていたんだろう?
そうやって、ひとつずつ丁寧に、自分の心を振り返ってあげてください。
あなたは責められるために生きているんじゃない
たとえ過去にうまくいかなかったことがあっても、あなたがそのとき一生懸命だったのなら、どうか、自分に「もういいよ、よくやってたよ」と言ってあげてください。
罪悪感や自己否定は、やさしい心の裏返し。
だからこそ、そのやさしさを「自分にも向けていい」と、思えるようになりますように。
そして、自分を許すことが、ほんの少しでも、今日のあなたの心を軽くできますように。