「愚痴を聞くのがしんどい」 聞いてあげたいけど正直疲れる…やさしいあなたが疲れすぎないために
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
今日は、「誰かの愚痴を聞くのがつらい」「話を聞いてあげたいけど、正直しんどい」と感じているあなたに届けたいお話です。
話を聞いてあげたいけど…
大切な人がつらそうにしているとき、愚痴や弱音を吐いているとき―
「話を聞いてあげたい」と思うのは、あなたのやさしさからくるものだと思います。
でも、話を聞いているうちに自分まで苦しくなってきたり、イライラやモヤモヤが残ってしまったり、疲れてしまったり…。
そんな経験はありませんか?
「あるなぁ」「分かる」と感じたあなたに、まず伝えたいことがあります。
それは、「もう聞くのがしんどい」と思うのは決して冷たいことではない、ということなのです。
しんどくなるのはむしろ、あなたが真剣に相手のことを受け止めようとしている証拠。それだけ真っ直ぐに、一生懸命に向き合っているからこそ起こる感情なのです。
「聞く側」も心のエネルギーを使っている
・なんて返せばいいかな
・どうやったら力になれるだろう
・本当は否定したくなったけど、飲み込んだ
・自分のことも重なって、感情が揺れた
そんなふうに、「聞き手であるあなた」はきっと、いろいろなことを考えて話を聞いているのではと思います。
話を聞くというのは、思っている以上にエネルギーのいること。
特に相手の愚痴が強くネガティブな内容だったり、長く続いたりすると、心が疲れて当然なんです。
「聞き手」として専門の訓練を受けた“カウンセラー”という存在がいることからもわかるように、
人の話を受け止めるというのは決して簡単なことではないんです。
だからまずは、「聞くことにしんどさを感じる自分」を責めないであげてくださいね。
「しんどい」と思うのは優しさがあるから
愚痴を聞いていると、苦しくなる。しんどくなる。疲れる…。家族のことは大切だけど、何度も同じ話を聞いているとイライラします。こんな自分が冷たくて、嫌です。どうすればイライラしなくなりますか?
そんな相談を受けることがあります。
でも、誰かの話に引っ張られてしまうのは、あなたに共感力があるから。
だからこそ、相手の気持ちを自分のことのように感じてしまうんです。そしてそれは、あなたの持つ大切な力であり、あなたの良さです。
でも…
「共感力」を持ち、相手に寄り添える人だからこそ、「その力」をコントロールしないと自分自身を傷つけてしまうこともあります。
そこで、聞き手であるあなたがすり減ってしまわないために、「心を守るための3つの心構え」をお伝えできればと思います。
①「今は聞けない」と思ったら距離を取ってもいい
しんどいときに、無理して話を聞こうとしなくても大丈夫。
「ごめんね、今日はちょっと余裕がなくて…」
「また別の日にゆっくり話そう?」
そんなふうに、やさしくお断りすることも、大切なセルフケアのひとつです。
相手を思いやるあまり、自分の心を後回しにしてしまうことは、長い目で見てもお互いのためになりません。
「話を聞いてあげたい」と思えるあなただからこそ、
「無理して倒れたら、話を聞くことさえできなくなる!聞いてあげたいからこそ、無理に聞かない」と自分に伝えてあげてくださいね。
聞けない自分を責めなくて大丈夫。
それは「冷たい」ではなく、「自分と相手の関係を大切にしようとしている」ことなのです。
② 「自分の時間」を取り戻す
誰かの愚痴を聞いたあと、なんだか重たくなった心をそのままにしないことが大切です。
・少しひとりになる時間をつくる
・好きな音楽や動画で気分を切り替える
・ノートに「今日しんどかったこと」を書き出してみる
聞いたことを一度“心の外”に出すようなイメージで、自分の感情を整える時間を持ちましょう。
あなたには、人のために頑張る力だけでなく、自分を回復させる力もあるということを忘れないでいてください。
誰かの愚痴を聞いた後は、「自分の愚痴も誰かに受け止めてもらう」のもおすすめですよ。
③ 聞けるとき・聞けないときがあっていい
「この前は聞けたのに、今日はつらい」
「前は平気だったのに、最近はすごく疲れる」
そう感じるのは、心のエネルギーが変化している証拠です。
それはわがままでも、気分屋でもありません。
人には、聞ける日と聞けない日があるんです。
「別に私はカウンセラーでもないのだから」と思ってみてくださいね。責任を背負いすぎて、自分を責めないようにしましょう。
最後に
「聞いてあげたいのに、しんどい」
「聞くたびに気持ちが重くなってしまう」
そんなふうに感じているあなたは、とてもやさしい心を持っている人だと思います。
でも、やさしさは、無限じゃありません。
だからこそ、自分の心の声を大切にしてほしいんです。
あなたが疲れないことは、相手のためにもなること。
聞かない選択も、自分を守るあたたかさのひとつ。
無理をしないで。
話を聞くやさしさも、聞けないときに距離を取るやさしさも、どちらもあなたの中にあるものです。
あなたのやさしさが、自分にも向けられていきますように。
「私だって聞いてほしい」
「愚痴が溜まってしんどい…」
そう感じた時は、私に話しにきてみてくださいね。
愚痴を聞くだけでは、心が壊れてしまいます。溜まった愚痴を少しでも吐き出して、あなたの心が元気になりますように。