“ちゃんと決めなきゃ”に疲れたあなたへ—あなたの中にもちゃんと“答え”はある
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「また人に聞いてしまったな」
「自分で決めなきゃって思うのに、いつも誰かの意見を待ってしまう」
「私、なんでこんなに優柔不断なんだろう」
そんなふうに、自分を責めたくなってしまうことはありませんか?
なぜこのような質問をしたかというと…
実はこれ、とてもよくあるご相談のひとつなんです。
今日は、そんな“決められない自分”にモヤモヤしてしまうあなたへ、やさしい気持ちになれるお話ができたらと思います。
決められないのは「弱いから」じゃない
「どうしたらいい?」と人に聞いてしまう…。
それは必ずしも、ダメなことではありません。
もしかすると、あなたの中に“安心したい”という気持ちがあるからかもしれません。
たとえばこれまでに自分の選択を否定されたり、「それは間違ってるよ」と言われた経験があったりすると、
自分の意見に自信がなくなってしまいます。
あるいは、まわりに合わせることで、なんとかその場をうまくやり過ごしてきた……そんな毎日だったという人は、自分の意見が出てきにくいもの。
自分の意見があったとしても、「自分の意見を通すこと」がダメなことのように感じやすいのです。
あなたが誰かの言葉や反応に頼ってしまうのは、
「あなたがダメだから」でも、「自分がないから」でもなく、
これまで一生懸命、生きてきた結果の“やさしさ”や“身を守る知恵”だったりするのです。
自分で選べないと心がすり減ってしまうことも…
とはいえ、「どうしたらいい?」と人にばかり聞いてしまうと、少しずつ、自分の気持ちがわからなくなってしまうこともあります。
「私はどうしたいのか」
「どっちを選んだら心地いいのか」
そういう“自分の感覚”が、ちょっとずつ遠くなっていって、
気がつくと、いつも人の顔色ばかりを気にしていたり、あとから「やっぱり違ったかも」とモヤモヤしたり……。
自分の選択に自信が持てないままだと、毎日が不安の積み重ねに感じられることもあります。
だから、もしあなたが「自分で決められるようになりたい」「今がちょっとしんどい」と感じているのなら、
『まずは小さな選択』から自分で選んでみましょう。
今日からちょっとだけ、“小さな選択”を自分でしてみる練習をしてみませんか?
たとえば、
・コンビニで、いつもと違う飲み物を選んでみる
・メニューで迷ったら、「今日はこっちの気分かな」と選んでみる
・決められない日は、「決めないことを選ぶ」
それくらい、小さくて大丈夫。
大切なのは、「どっちが正しいか」じゃなくて、
「私はどっちが気持ちいいか」「どっちがホッとするか」を選んでみること。
だから、選ぶことがしんどい日は、「自分のために今日は無理しない。選ばない」という選択をしてもいいんです。
それだけでも、「私は私の気持ちを大切にしてもいいんだ」と、心が少しずつやわらいでいきますよ。
一人で決めなくても、大丈夫
もしも「やっぱり自分ではわからない」と感じたときは、
“誰かと一緒に選びなおす”という選択肢があってもいいんです。
本当はどうしたいのか、自分の中がぐちゃぐちゃになっているときって、ひとりで抱えていると、ますますわからなくなってしまいますよね。
そんなときは、
「自分のことを、安心して話せる場所」で、
ゆっくりと気持ちを整理していくことが、心を助けてくれることもあります。
あなたが「決められない」と感じるのは、ずっと頑張ってきた証です。
「ちゃんとしなきゃ」「間違えないようにしなきゃ」って思って、不安の中でも、なんとかやってきたのではと思います。
だからこそ、もし今、選べなくて立ち止まっていたとしても、それは「止まってる」のではなくて、
“これから自分の気持ちに耳をすます準備”が始まっているのかもしれません。
どうか、「わからない自分」も、「決められない自分」も、丸ごと受けとめてあげてくださいね。
そしていつか、「私はこうしたい」と思える日が、ちゃんとあなたのペースで訪れますように。