冗談なのにスルーできない、笑えない…受け流せないのは悪いこと?

こんにちは。
心理カウンセラーのPocheです。

「そんなに本気にしないでよ、冗談だってば」
「ちょっとからかっただけじゃん、気にしすぎ」

 

そんなふうに言われて、「笑って返さなきゃ」「スルーしなきゃ」と思っているのに、どうしてもできなくて、そんな自分に落ち込むことがあります。

その場では笑ってごまかしても、家に帰って「なぜ怒れなかったんだろう」「なぜ笑ってしまったんだろう」と後悔することもあります。

 

「気にならないようになりたい」
「上手に受け流したい」

―そんなふうに「冗談に傷ついてしまう自分」に、悩んでいる方は少なくありません。

 

相談事例:「気にしすぎ」と言われるYさん


Yさん(30代・女性)は、職場でのちょっとした会話が苦手でした。

Yさんは、自分が“冗談をスルーできない人間”であることに、長い間引け目を感じていました。

特に、上司や同僚からの冗談交じりのツッコミやからかいに対して、表向きは笑っていても、心の中ではグッと傷ついてしまうことが多かったそうです。

「“そんなこと言われたくない”って思っても、空気を壊したくなくて言い返せないし…。かといって家に帰っても、なんだかもやもやが消えなくて、ハッキリ嫌だと言えない自分が悪いのかなって、考え込んじゃうんです」

 

受け流せないのは「あなたが悪いから」ではない

まずお伝えしたいのは、冗談であっても、傷つくような言葉を投げかけてくる相手の言動のほうが問題だということです。

受け流せないあなたではなく、「受け流せないことを言う相手」が悪いのです。

 

冗談という形をとっていても、「本当は言ってはいけないこと」を笑いの中に混ぜ込むやり方は、相手を傷つけます。
中には「冗談だから」と言い訳に使い、言葉の責任から逃げようとする人もいます。「冗談」と言ってしまえば、言った自分ではなく、「まっすぐ受け取る相手が悪い」と逃げられるからです。

だから、相手が「冗談」と主張したとしても、それに対して傷つくという反応は、まったく自然で正当な感覚です。

 

本当に相手が冗談のつもりだとしても、それが「自分にとって冗談だと思えない」こともあります。

Yさんも、「気にしすぎな自分がダメなんだ」と思っていました。

カウンセリングの中でお伝えしたのは、「気にしすぎなのではなく、気になることを言われたから、気になっただけ」ということ。
そして、「言葉に敏感なのは、あなたの心がちゃんと“自分を守ろう”としている証拠」だということでした。

 

「距離を取る」という選択肢があってもいい

もし可能であれば、傷つけられる言動を繰り返す人とは、物理的・心理的に距離を取ることが最も効果的です。

次のように小さな対応でも、自分を守る手段になります。

・あいまいな笑顔で流す
・話題をそっと変える
・一対一の時間を避けるようにする

 

また、たとえば冗談を言う人が悪気はないタイプだったとしても、「そういうやりとりが苦手なんです」と一言伝えられるようになると、少し空気が変わることもあります。

本当に相手に悪気がなければ、今後そのような冗談は避けてくれるはずです。

 

それでもやめてくれないのなら、一緒にいるのが難しい相手なのだと判断した方がよいでしょう。あなたが「嫌だ」と言うことをやめてくれない相手と一緒にいることは、「傷つけられ続ける」リスクがあるからです。

 

離れられない相手の場合は、心の中で“境界線”を引く

とはいえ、職場や家族など、簡単には距離を取れない関係もありますよね。

そんなときは、「これは相手の問題」「私の価値とは関係ない」と、心の中で境界線を引くことが大切です。

 

Yさんも、カウンセリングで「受け流すって、心を麻痺させることじゃないんですね」と気づいたことが転機になりました。

本音ではイヤだと感じているのに、「気にしないふりをしなきゃ」と頑張りすぎることで、さらに心が疲れていたのです。

 

あなたの「感じる力」は、悪いものではない

冗談を受け流せない、ということは、あなたが自分の感情に対して誠実であるということです。

それは決して「気にしすぎ」でも「弱さ」でもありません。

むしろ、空気を読んで無理に笑ってしまうほうが、あなた自身の心が押し込められてしまう危険があります。

だからこそ、「傷つく自分」を責めるのではなく、
「そう感じたこと」にちゃんと耳を傾けて、そっと味方になってあげてくださいね。

 

ひとりで抱えず、言葉にしていくことの大切さ

Yさんは、カウンセリングの中で「“あの一言がつらかった”って初めて言葉にできて、ちょっと楽になりました」と話してくれました。

そう、自分が何に傷ついたのかを誰かに伝えることは、「自分を大切にする」という行動でもあるのです。

「気にしすぎ」「もっと強くなって」と言われてしまった経験がある方ほど、
「それでも私はこう感じた」という気持ちを、どうか否定しないであげてください。

冗談に笑えないのは、あなたの感受性が豊かである証拠です。
きつい冗談で平気で人を傷つけてしまうより、ずっと素敵です。

その素直な心を、これからは守ってあげることができますように。

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「ずっと誰にも言えなかった気持ち、抱え続けていませんか?」
「こんなことで相談してもいいのかな…」そんなふうに思う必要はありません。
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Posted by poche