【生きづらさから自由になる】自己否定を乗り越えるステップ
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日の記事は、自己肯定感が低い、自分軸がない、自信がない…そんなあなたに向けた内容です。
「生きづらさを感じている」
「自分を好きになれない」
「どうせ」「私なんて」と落ち込むことが多い
このようなことで悩んでいませんか?
実は、その原因の一つに「過度の自己否定」があります。
過度の自己否定とは?
過度の自己否定とは、単なる一時的な自己嫌悪や反省とは異なり、自分の存在や生き方そのものを否定してしまう深刻な思考パターンを指します。
この状態に陥ると、以下のような考え方が特徴的に見られます。
- 全体化した否定感
例えば、仕事での失敗や人間関係のトラブルがあった際、「自分のやり方が悪かった」と反省するだけではなく、「自分は生きる価値がない」といった極端な結論に至ることがあります。これは、特定の行動や出来事をきっかけに、自分の存在全体を否定してしまう考え方です。 - 自己批判が習慣化している
過去の失敗や指摘されたことが、頭の中で何度も繰り返され、「どうせ自分なんて」と思うのが癖になっています。その結果、行動する前から「あきらめる」「自分には無理」と結論づけ、挑戦しない選択を取ることが増えます。 - 他人の評価に依存している
自分の価値を、他人の評価に依存する傾向が強いため、誰かに否定されたり、失望されることを恐れます。その結果、他人の期待に応えようとするあまり、自分を押し殺すような行動を取ってしまうことがあります。
過度の自己否定は、幼少期からの積み重ねによるものが多く、すぐに解消するのは難しいかもしれません。
でも、少しずつ自分の行動や思考を認めることを意識することで、徐々に改善していくことができます。
大切なのは、自分を否定するのではなく、自分を優しく見つめる視点を持つことです。
過度の自己否定を抱える人の5つの特徴
過度の自己否定をしている人に多いのが、次の5つの特徴です。
あなたには、いくつ当てはまるでしょうか?
1.行動が重い
やりたい気持ちはあるのに、「失敗したらどうしよう」「迷惑をかけたらどうしよう」と考えすぎて、行動に移せない状態です。
過去の失敗や周囲からの否定的な経験がトラウマとなり、挑戦そのものを怖がってしまうことがあります。この恐れは、自分の能力への自信のなさから来ていることが多いです。
2.他人の評価に振り回される
自分の言動が他人にどう見えるかを過度に気にし、「嫌われたくない」「評価を下げたくない」と考えてしまう状態です。
不安や恐怖から、自分の意見や欲求を押し殺し、相手の期待に応えることを優先してしまいます。
これが積み重なると、自分の本音や本当の気持ちがわからなくなりがちです。
3.愛や優しさを受け取れない
誰かからの愛情や優しさを「自分にはふさわしくない」と感じてしまい、素直に受け取れない状態です。
過去に愛情を拒まれた経験や、条件付きの愛を受けた記憶が強いと、「愛される価値がない」と思い込んでしまいます。
その結果、親切な行為に対しても疑ったり、過剰に警戒してしまうことがあります。
4.自分を信じられない
自分の意見や能力を信じられず、「どうせダメ」「私には無理」と考えてしまう状態です。
過去に何度も否定されたり、失敗を強く責められたりした経験が原因で、自信を持つことが怖くなります。
そのため、新しい挑戦を避けたり、他人の判断に頼りすぎたりする傾向があります。
5.自分のことがよくわからない
相手の期待や周囲の意見を優先してきた結果、自分の本音や欲求を見失ってしまう状態です。
「自分がどう感じるか」よりも「他人がどう思うか」を軸に行動してきたため、何をしたいのか、何が好きなのかが分からなくなります。
この迷子の感覚が、さらに自己否定感を強めることがあります。
2つ以上当てはまるなら…
以上5つが、「過度の自己否定」を抱える人に見られる特徴です。
これらの背景には、幼少期の親との関係や周囲からの扱いが影響していることも…。
特に、上記の特徴に2つ以上当てはまるのなら、あなたの自己否定感には「幼少期の親との関係」が強く影響している可能性があります。
たとえば、「親の望み通りじゃないと…」「自分勝手だと言われた…」といった親からの否定的な言葉や態度は、子どもの自己評価に大きな影響を与えます。
子どもは親に愛されたい、認められたいと願い、親の期待に応えることで自分の価値を確認します。
しかし、否定や無視を繰り返されると、「自分は親の望みにそぐわないダメな存在だ」と感じるように…。このような経験が積み重なると、自分の行動だけでなく、生き方や存在そのものを否定する思考が形成されてしまうのです。
また、「親を満足させられない」という感覚が、「他人も同じように私に失望する」「他人も同じように私を受け入れてくれない」という不安や思い込みにつながり、人間関係や自己表現にも影響を及ぼします。
この過程で自己否定が強まり、生きづらさを抱える大人へとつながるのです。
克服のためのステップ
生きづらさを手放すためには、自己否定の構造を知り、認めるプロセスが必要です。
以下の3つのレベルで自分を肯定してみましょう。
1.行動を認める
自分の努力や意図に目を向け、それを肯定するステップです。
「やろうと思った」気持ち、「挑戦した」という行動自体に価値があると認めましょう。
失敗しても「挑戦した自分は偉い」と声をかけることで、結果よりもプロセスを評価する習慣が身につきます。
この視点は、次の挑戦への意欲を育てる土台となります。
2.生き方を認める
結果に関係なく、自分の選択や姿勢を肯定するステップです。
たとえ周囲から評価されなくても、自分なりに考え行動したことを「よくやった」と振り返りましょう。
そうすることで、他人の基準に左右されるのではなく、「自分で考えた結果」を評価することで、自分の生き方に自信が持てるようになります。
3.存在を認める
存在を認めるとは、何をしたか、どんな結果を出したかに関係なく、「ただ存在しているだけで価値がある」と自分に伝えることです。
自己否定が強いと、結果や評価で自分の価値を測ろうとしがちですが、それがなくても自分は大切な存在だと気づくことが、安心感と自己受容を生み出します。
「自分は大切な存在だ」と心から思えない場合には、「自分は大切な存在だ、と思ってもいい」「今はまだ思えないけど、自分は大切な存在だと思えるタイミングが来る」と捉えてみてください。
無理に受け入れたり自分を変えようとせず、「今の自分はこんな状態」「でもそれでいい」と受け止めていくことが、結果的に自分自身を肯定することにつながります。
小さな声かけ
自己否定は誰にでも起こり得るものです。
だから「自己否定してしまう自分」がダメだと思う必要は全くありません。むしろ、こうした負のサイクルから抜け出すには、自分を認めることが何よりも重要です。
自分を認める第一歩は、無理に大きな変化を求めるのではなく、日常の中で自分に優しい声かけを始めること。
例えば、何かに失敗した時に「こんなこともできないなんて」と責めるのではなく、「失敗したけど挑戦した自分は偉い」と自分を労わる言葉をかけてみてください。
最初は不自然に感じるかもしれませんが、繰り返すうちに、自分への認識が少しずつ変わっていくのを感じられますよ。
また、「どんな自分でも大丈夫」と肯定することも大切です。
結果を出せなくても、自分の存在そのものに価値があるのだ受け入れられるようになっていきます。
自己否定を手放し、自分を認めることは簡単なことではありませんが、小さな積み重ねが未来を変える力になります。
毎日少しずつでも自分の味方になり、優しい声をかけることで、生きづらさから解放される日が必ずやってきます。
自分で自分に優しい声をかけるなんて無理!と思えば、メールカウンセリングもご利用ください。一緒に「あなたの悩み」を紐解いていきましょう。
カウンセリングを受けるほどでもないなぁ…と思われる場合は、自分を肯定してくれるような情報や言葉を集めて「みたり聞いたり」してみてくださいね。
自分に肯定的な情報や言葉を「目」から取り入れることは、自分に声をかけるのと同じような効果が得られます。
方法はたくさんありますから、焦らず、あなた自身のペースで進んでいきましょう。
進むのに疲れたら、立ち止まったり休憩しても大丈夫ですよ。