「私はどうしたい?」「自分に声をかける?」がわからないあなたへ——“自分に優しい声かけ”のすすめ
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
このアカウントやブログでは、「自分の気持ちを聞いてみよう」「自分に優しい声をかけてあげよう」と繰り返し伝えてきました。
もしかすると…
「それがよく分からない」という方もいらっしゃるのではと思います。
でも、大丈夫。
それでも、いいんです。
「分からない」と思えていること。
それは、あなたが、「今」をちゃんと考えている証拠です。
「わからない」は、“わかろうとしている”という状態。決して、おかしなことではありません。
「“私はどうしたい?”って聞かれても、わからない」
「“自分に優しく声をかけてあげて”って言われても、何をどう言えばいいの?」
「自分で自分に声をかけるなんて、ちょっと…」
今日はこんなふうに感じているあなたに、記事をお届けできればと思っています。
自分の気持ちがわからなくなる理由
SNSや本、カウンセリングでもよく見かける「自分の気持ちを大切に」や「自分にやさしく声をかけてみましょう」という言葉。
実際にやってみようとすると、どうしていいか分からなくて立ち止まってしまう…。
そんな方も、決して少なくありません。
でも私はまず、「どうしていいか分からない」「できない」と感じること。
そう思えるあなたに、「あなたはもう、頑張っているんだよ」とお伝えしたいです。
良さそうな情報を見るだけなら、そんなふうに思えません。
ほんの少しでも「やってみようかな」「やった方がいいのかな」と思えているからこそ、このような思いが出てくるのです。
だから私は「できない」「無理」と思うとしても、「あなたはあなたが思っているより、きっと頑張って生きてきたはず」と伝えたいです。
なぜ「できない」「気持ちがわからない」と感じるの?
「自分の気持ちがわからない」には、いろいろな背景がありますが、特に多いのが次のようなものです。
・周りに合わせて行動するのが当たり前だった
・「ワガママ言わないで」「ちゃんとしなさい」と言われて育った
・いつも誰かの気持ちを優先してきた
そんな日々を繰り返していると、知らず知らずのうちに、「自分の気持ちより、周りを優先する」ことがクセになってしまいます。
「そうしなければいけなかった」から、それに合わせて頑張っているうちに、「自分の気持ちを考えるチャンスが減ってしまった」といえます。
だからもし今、「私はどうしたい?」と問われて、答えが出てこなかったとしても、
それはあなたが“感じられない”のではなくて、『感じないようにしてきた』だけだったり、『自分の気持ちより相手の気持ち』だけだったのかもしれません。
いずれにせよ、過去のあなたもきっと、たくさん頑張ってきたはずです。
まずはそのことだけでも、少しずつ受け入れていけますように…。
自分に優しい声かけって?
「声かけ」といっても、何か特別な言葉を用意する必要はありません。
たとえば、こんなふうに、心の中でそっとつぶやいてみることから始めてみてください。
- 「今日もここまで来たね。えらいよ」
- 「ちょっと疲れてるみたいだね。ゆっくりしようか」
- 「今はわからなくても、大丈夫。焦らなくていいよ」
「こんなことで?」と思うかもしれませんが、こうして少しずつ“自分との対話”を取り戻していくことで、心の中にあった声が、だんだん聞こえるようになってきます。
「私はどうしたい?」の前に…
「私はどうしたい?」という答えが出ない、という方。実は多いです。
もしあなたもその一人なら、まずはもう少し手前の、自分にやさしく寄り添う問いかけから始めてみましょう。
- 「本当は、何がつらかったんだろう?」
- 「どんな言葉をかけてもらえたら、少しホッとする?」
- 「今、この瞬間、どうしていたいかな?」
そしてもう1つ。
「どうしたい」が出ない時は、「何が嫌」「何をしたくないか」「絶対嫌なのは?」と問いかけるのも効果的です。
「どうしたい」は、「したくない」以外に隠れています。
一人で探さなくても、大丈夫
「本音がわからない」
「気持ちにふたをしてしまう」
そんな自分を、責めないでくださいね。
人は一人で考えていると、どうしても“これでいいのかな?”と不安になったり、ぐるぐる同じところを回ってしまったりするものです。
そんな時は、誰かと一緒に、少しずつ気持ちを見つめていける時間が、とても大きな助けになります。
あなたの心の中にある“声にならない声”を、やさしく受け止めてもらえる場所。
それがあるだけで、自分を見つめ直すことは、ぐんと楽になります。
「そんな場所、ない」と思われた時は、Pocheメールカウンセリングがあることも思い出していただけると嬉しいです。
焦らなくていい。
少しずつ、少しずつ、向き合っていけたら大丈夫です。
そしてどうか、
「わからない」自分を責めずに、今日もそっとやさしい言葉をかけてあげてくださいね。
あなたが、自分とやさしくつながれるようになりますように。