「優しくすると雑に扱われる…」「いい顔をすると舐められる?」—優しさを都合よく扱われないために

こんにちは
心理カウンセラーPocheです。

 

「頼まれると断れない」
「優しくしているのに、なぜか雑に扱われる」
「気を遣っているのに、都合よく使われてしまう…」

こんなふうに、自分の優しさが相手に利用されている気がする ことはありませんか?

 

でも、ここでひとつ覚えておいてほしいのは、 優しさは本来、尊重されるもの だということ。

もしあなたの優しさを軽く扱う人がいるなら、それは あなたの性格の問題ではなく、相手の問題 かもしれません。

 

「いい顔をすると舐められる!?

 

「言い返さないせいで、相手に舐められる」
「いい人だからと、雑に扱われている気がする」

…そんなふうに悩む人からの相談が、増えています。

相手に優しくしているのに、なぜ相手に軽んじられてしまうのか……この理由について、 「相手の問題」と「自分の心のクセ」 という2つの視点からお伝えします。

 

① 相手の問題:「優しい人ほど利用しやすい」と考える人がいる

世の中には、相手の気持ちを考えず 「優しさを都合よく使おうとする人」 も存在します。

たとえば、以下のようなタイプの人は、相手が優しいと分かると、その善意につけこんでしまうことがあります。

このような相手と関わってしまうと、どんなに誠実に接していても 「この人は何を言っても大丈夫」 と思われてしまうのです。

 

・お願いをしても断られない人を見極めて、頼みごとばかりする
・強く言えば従うとわかると、態度を大きくする
・「優しい人なら受け入れてくれるだろう」と甘えてくる

 

② 自分の心のクセ:「嫌われたくない」と思いすぎる

一方で、自分自身の中にある「人との接し方のクセ」も、優しさを利用されやすい原因のひとつになることがあります。

例えば、次のような行動は、周りとの関係をスムーズにすることもありますが、相手によっては「この人は何をしても許してくれる」と誤解されてしまうことがあります。

・「断ると申し訳ない」と思ってしまう
・相手の機嫌を損ねないように先回りして行動してしまう
・嫌なことを言われても笑って流してしまう

 

あなたが「優しくしている」のは 相手を大切に思っているから なのに、その優しさが「何をしてもいい存在」として扱われてしまうのは、とてもつらいことですよね…。

 

相談事例:「都合よく扱われていたHさんの変化」

 

Hさん(30代・女性)は、職場の人間関係に悩んでいました。

「周りと良い関係を築きたい」 という思いから、頼まれごとを引き受けたり、多少の無理は「仕方ない」と我慢することが多かったそうです。

でも、次第に 「頼まれることばかり増えて、自分の仕事が後回しになる」 ようになり、疲れ切ってしまいました。

 

そんなHさんがカウンセリングで取り組んだのは、「自分の優しさを大切にしながら、境界線を引くこと」でした。

最初は「断ったら嫌われるのでは?」と不安そうでしたが、少しずつ 「本当に無理なことは、無理と言ってもいい」 という感覚を持てるようになっていきました。

すると、意外なことに「思ったより、関係は悪くならなかった」と感じたそうです。

 

📩 Hさんから届いたメール

「これまで、嫌なことがあっても 『気にしないようにしよう』 と思っていたんですが、Pocheさんと話して『我慢する必要なんてなかったんだ』と気づきました。
最初は怖かったけど、少しずつ『今はできません』と伝えるようにしたら、逆に相手の態度が変わった んです。

以前の私なら、頼まれたら全部受け入れていましたが、今は『それはできるけど、これは無理』と伝えられるようになりました。

今思うと、私が嫌な顔ひとつしないから 『この人は大丈夫』 と思われていたのかもしれません。でも、少しずつ『優しさを大事にしながら、自分も大切にする』ことができるようになっています。」

 

Hさんは、 「相手に合わせるだけの優しさ」 ではなく、 「自分を守るための優しさ」 を大切にできるようになったのです。

 

優しさは尊重されるもの

「いい顔をすると舐められる…」と感じるときは、あなたの優しさを「ちゃんと尊重してくれる相手なのか?」を見極めることが大切です。

もし、あなたの優しさを軽んじる人がいるなら、それは あなたのせいではなく、相手の問題 です。

 

そして、「優しさを大切にしながら、自分も守る」ということを少しずつ意識していけば、もっと心地よい人間関係を築くことができるはず。

あなたが、自分の優しさを守りながら、心から安心できる関係を築いていけますように。

【その気持ち、抱え込まなくて大丈夫です】

「ずっと誰にも言えなかった気持ち、抱え続けていませんか?」
「こんなことで相談してもいいのかな…」そんなふうに思う必要はありません。
あなたの気持ちを、誰にもジャッジされずに安心して話せる場所をご用意しています。
ひとりで考え続けるより、誰かと一緒に整理することで、もっと楽に前を向けることがあります。

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Posted by poche