職場で孤独を感じるとき:期待と現実の間でどう自分を守るか

こんにちは。心理カウンセラーPocheです。

今日の記事は、職場で感じる孤独感について。

 

職場で「つらい」「苦しい」と感じることがあっても、それを誰にも言えず、一人で抱え込んでしまう…

このような思いを抱えている人は少なくありません。

まず知っておいてほしいのは、このように感じるのは、あなたが弱いとか、何かが悪いわけではないということです。これらの感情は、過去の経験や環境が原因となっていることが多く、自然なものです。

 

そこでこの記事では、職場での孤独感や期待感の原因にフォーカスし、その背景を深掘りしていきます。

また、「頑張りすぎない」「無理をしない」という視点から、職場での心の持ち方についても触れていきます。

 

孤独感の正体

孤独感は、単に他人とのつながりが少ないから生まれるわけではありません。

自分の内側にある所属感や安心感の不足が原因となる場合が多いのです。

たとえば、次のような事柄が関係していることがあります。

 

幼少期の体験

「職場でみんなが楽しそうに話しているのを見ても、自分はどう入ればいいのかわかりません。幼い頃、親は忙しくてあまり構ってもらえず、『ひとりで大人しくしているのが当たり前』の環境で育ちました。何かを話してもあまり関心を持たれなかったので、いつの間にか『自分の気持ちは伝えても意味がない』と思うようになり、人との距離の取り方がわからなくなりました。職場でも同じように感じてしまい、『自分はここにいていいのかな?』と孤独を感じます。」

相談者のように、幼少期に「自分は愛されている」「自分はここにいていい存在だ」と感じられる経験が少なかった場合、大人になってもその感覚が残ります。

その結果、職場や社会の中で「自分の居場所がない」と感じやすくなるのです。

 

しかし、これらの感覚は、あなたのせいではありません。

幼少期に受けた環境の影響が今も影を落としているだけであり、あなた自身が弱いわけでも間違っているわけでもありません。過去を変えることはできませんが、今から自分を受け入れることで未来は変えられます。

 

自己否定感

「職場にいると、なんとなく孤独を感じます。みんなが楽しそうに話している輪に入るのが苦手で、会話に加わろうとしても『自分がここにいていいのかな?』と不安になります。雑談しても『つまらないと思われたらどうしよう』と考えてしまい、結局聞き役に回ることが多いです。特別嫌われているわけではないけれど、心のどこかで『自分は職場に必要とされていないのでは?』と思ってしまい、居場所のなさに寂しさを感じます。」

上記の相談者は、「自分なんて」「どうせ」という想いを強く抱えていました。このように自分に対して否定的な感情を抱いていると、「他人に理解されない」という感覚が強まります。

「どうせ自分なんて価値がない」と思い込むことで、他者とのつながりを自ら遠ざけてしまうのです。

 

「自分なんて」と感じることが悪いわけではありません。

これらは、これまでの経験が生み出した自然な感情だからです。

だからこそ、自分を否定するのではなく、「そう思ってしまう自分がいる」ことを受け入れるだけでも心は少しずつ軽くなります。

 

過剰な期待

「雑談や業務のやり取りはできるけれど、本当の自分を理解してくれる人はいない気がして…。昔から『誰かに深く理解してほしい』という気持ちが強く、期待しすぎてしまうのかもしれません。でも、職場の人間関係は仕事が中心だから仕方がないとも思うし、『ここで分かり合おうとするのが間違いなのかな?』とモヤモヤします。この気持ち、どう整理すればいいのでしょうか?」

 

誰かに自分を深く理解してほしいという期待が大きいほど、その期待が満たされないときの孤独感が強くなります。相談者の場合は、「親が認めてくれなかった分、他者に認めてほしいという気持ちが強くなっている」ケースでした。

ただ、こうした期待を抱くこと自体は悪いことではありません。

人は誰しも、誰かに理解されたいと思うものだからです。大切なのは、「期待しすぎてしまう自分を責めないこと」。

相談者の場合はまず、「他者に理解してもらいたいと思っている自分」を受け入れることから始めました。そして、カウンセリング過程で認めてもらう安心感を体験してもらったのです。

 

相談者がカウンセリングを始めて、もう1年以上。「今も1〜2ヶ月に1回メールカウンセリングを続けることで、会社の人に求めすぎなくなりました。どこかに一人、自分を認めてくれる人がいる。それだけでも、ものすごい安心感があります。何かあったら聞いてもらおう、相談できる人がいるって思うだけで、心強いんです」と言います。さらには「不思議なことに、職場の人に期待しなくなった今の方が、関係もいいんです。今では、一緒に外でランチすることもあるんです」とのこと。

 

この相談者のように親に与えられなかったものがあるとしても、大人になった時「他者が与えてくれること」があります。相談者の場合は、それがカウンセリングの場だったのです。

 

今よりもっとラクに生きるために

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

職場での孤独感に悩むことは、決して弱いことでも、間違っていることでもありません。むしろ、それだけあなたが人とのつながりを大切にしようとしている証です。今のあなたは、すでに十分に頑張っています。

「どうしてこんなに寂しいんだろう」「もっと上手に人と関われたら…」そう思うことがあっても、どうか自分を責めないでください。

あなたが感じている気持ちは、過去の経験や環境によるものが大きく、決して「あなたのせい」ではないのです。

 

今の自分を少しずつ受け入れていくことで、未来は変わっていきます。

無理にすぐ変わろうとしなくても大丈夫です。まずは「このままの自分でもいいんだ」と、少しでも思える瞬間を増やしていきましょう。

もし、一人で抱えきれなくなったら、いつでも頼ってください。あなたは一人ではありません。

一緒に、あなたが少しでもラクに生きられる道を考えていきましょう。

【その気持ち、抱え込まなくて大丈夫です】

「ずっと誰にも言えなかった気持ち、抱え続けていませんか?」
「こんなことで相談してもいいのかな…」そんなふうに思う必要はありません。
あなたの気持ちを、誰にもジャッジされずに安心して話せる場所をご用意しています。
ひとりで考え続けるより、誰かと一緒に整理することで、もっと楽に前を向けることがあります。

メールカウンセリングのお申し込みはこちら

【書籍のご案内】

▼2025年1月・Pocheの新刊発売!▼

そのままのあなたで大丈夫

そのままのあなたで大丈夫

 

▼親が何故か『しんどい』と感じたら▼

親子関係に悩んで八方塞がりになってしまっている中で、これから自分はどうすればいいのかを示してくれる本。

『もしかしてうちの親って、毒親?』

もしかしてうちの親って、毒親? 毒親育ちかもしれないと思ったら

 

▼漫画でわかる!▼

今よりもっと自分らしく生きていく方法

今よりもっと自分らしく生きていく方法

 

▼ twitter ▼

▼ Instagram ▼

未分類

Posted by poche