自分の家にいるのに「おうちに帰りたい」と思うあなたへ:求めているのは「安心できる場所」
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こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
この季節は、新しい環境への適応の疲れから、
「なんとなく体調が悪い」「やる気が出ない」といった不調が出やすくなります。
そのせいか、この時期になると、はっきり理由はわからないのに不安が強くなったり、安心できる場所を求める気持ちが強くなったりして、
自分の家にいるのに「おうちに帰りたい」と感じる人もいます。
自分の家にいるのに「おうちに帰りたい」と感じてしまう人に向けた内容です。
この感覚は「周囲に理解されにくい」

家にいる。
ちゃんと自分の部屋もある。
帰る場所がないわけではない。
それなのに、ふとした時に「おうちに帰りたい」と思ってしまうことがあります。
「ここが家なのに、なんで帰りたいんだろう」
「私、おかしいのかな」
そんなふうに、自分でも意味がわからなくて戸惑ったり、不安になる人もいます。
でもまず、知っていてほしいのです。
その感覚は、決しておかしなものではありません。
「帰りたい」のは、場所ではなく安心なのかもしれない
「帰りたい」が実家など『場所』を指すこともあれば、そうではないこともあります。
いつも住んでいる「家」にいて、それ以外に行く場所もないのに…「帰りたい」と感じることもあるのです。
たとえば…
- 気を張らなくていい場所。
- 誰かの顔色を見なくていい場所。
- 傷つかないでいられる場所。
- そのままの自分でいても大丈夫な場所。
- 安心して眠れる場所。
つまり、「おうちに帰りたい」は、
どこか別の場所に行きたいというより、
安心できる場所にたどり着きたいという心の声なのかもしれません。
家=心が休まる、とは限らない
家にいるのに「帰りたい」と感じる人の場合、今いる場所で心が休めていないことがあります。
たとえば…
- 家の中でも気を張っている。
- 誰かの機嫌が気になる。
- 落ち着いて休んでいるつもりなのに、体の力が抜けない。
- 自分の部屋にいても、どこか安心できない。
- 誰にも責められていないのに、ずっと緊張している。
今いる場所が、「安全」なのに心が休まらない場合は、『過去の感覚』が残っているのかもしれません。
実は、この感覚は、子どもの頃の家庭環境とつながっていることもあるのです。
たとえば…
- 親の機嫌を見ていたり、気を抜くと怒られた。
- 親の声や物音に敏感になっていた。
- 誰かが不機嫌になると、「自分が何とかしなきゃ」と感じていた。
- 自分の気持ちを出すより、相手に合わせるほうが安全だった。
- 家にいて「くつろぐ」より、「ちゃんとしていなきゃ」と思っていた。
- 甘えたい時に、甘えられなかった。
そんなふうに、子どもの頃の家が「休む場所」というより、気を張って頑張る場所だった場合、
心の中に「家は安心できる場所」 という感覚が育ちにくいことがあるのです。
今はもう安全な場所にいるとしても、頭では「もう大丈夫」とわかっていても…
心や体は昔の緊張を覚えたままになります。
すると、自分の家にいるのに、ふと「おうちに帰りたい」という感覚が出てくることがあるのです。
この感覚が周りに理解されにくいのはなぜ?
- 「家が嫌」というひと言では違う。
- 「誰かが嫌」というだけでもない。
- 「寂しい」ともちょっと違う。
- でも苦しい。落ち着かない。帰りたい。
- 「考え過ぎ」「気にし過ぎ」では片付けられない。
この苦しさは、周囲にわかってもらいにくいことがあります。
その理由のひとつは、とても言葉にしにくい感覚だから。
特に『家が安全基地だった人』、いわゆる『幸せ育ち』と呼ばれるような人たちには、想像しにくい感覚です。
疲れたら家に帰れば安心できた人。
家がいちばん落ち着く場所だった人。
何があっても家では気を抜けた人。
…そういう人にとっては、「家にいるのに帰りたい」という感覚は、とても不思議に聞こえてしまうのです。
なぜこのようなお話をしたかというと、
勇気を出して誰かに打ち明けたのに、分かってもらえず、余計に傷ついてしまう人が本当に多いからです。
だからこそ、この場所ではまず、
「分かってもらえなかったからといって、あなたがおかしいわけではない」ということを、はっきりお伝えしたいと思いました。
そして同時に、もうひとつお伝えしたかったことがあります。
それは、相手に悪気がないこともある、ということです。
…これは、あなたを傷つけた相手を許したほうがいい、という意味ではありません。
そうではなくて、
「あなたを傷つけようとして言ったわけではないのかもしれない」と思えることが、あなたの心を守ってくれる場合もあるからです。
だからこれは、相手のためではなく、あなた自身の心を守るためにお伝えしていることなのです。
「帰りたい」と思う時=心が限界に近い
- 疲れがたまっている時。
- ひとりで頑張り続けてきた時。
- 寂しさや不安が強い時。
- 安心できる人や場所がないと感じている時。
そんな時に、「帰りたい」という感覚は強くなりやすいです。
「帰りたい」という言葉には、
「もう頑張れない」「安心したい」「守られたい」という気持ちが隠れていることもあるのです。
この感覚が出てきた時、まずは「今、私は安心を求めているんだな」と受け止めてみてほしいのです。
そしてできれば、「体」から安心を与えてあげてください。
たとえば…
- 温かい飲み物を飲む。
- 毛布にくるまる。
- 落ち着く香りを使う。
- 少し電気を暗くする。
- 安心できる音楽を流す。
- 誰か信頼できる人に短くメッセージを送る。
そんなふうに、心が少しでも落ち着ける感覚を増やしてあげてください。
大きな解決じゃなくていいのです。
「帰りたい」と思うほど苦しい時は、まず心に「ここにいても大丈夫かもしれない」という感覚を少しずつ増やすことが大切です。
メッセージ
自分の家にいるのに「おうちに帰りたい」と思ってしまう。
その感覚は、とても切なくて、誰にもわかってもらえないように感じることがあります。
でもそれは、あなたの心が「安心していられる場所を探している」という前向きなメッセージと受け取ることもできます。
諦めていないからこそ、出てきてくれる感覚です。
先ほどもお伝えしたように、この感覚は「否定せず受け止めること」を繰り返す中で落ち着きを取り戻します。
自分で否定しないことも、もちろん大切です。
でも安心できる誰かから「否定せずに受け止めてもらうこと」も、もっと大切です。
「安心できる誰か」が、今いないと感じているなら…Pocheに話してみませんか?
- どうしてこんなふうに感じるのか。
- 何があると苦しくなるのか。
- 自分にとって安心できる距離や場所はどんなものなのか。
- 今この場所で、何ができるか。
そういうことを、一緒にゆっくり整理していくことで、少しずつ心が落ち着いていくことがあります。
うまく説明できなくても大丈夫です。
もう頑張れなくても、いいんです。
「家にいるのに帰りたい」
そのままの言葉からでも、十分に始められます。
今日この記事を読んでくださったあなたが、「この感覚、おかしくなかったんだ」と少しでも思えたなら嬉しいです。


