相手の評価にモヤッとしたら思い出したい“心の線引き”―嫉妬やモヤモヤとの付き合い方
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心理カウンセラーPocheです。
同僚が、上司に褒められているとき。
友人が、SNSで新しい成果を報告しているとき。
自分以外の誰かが『うまくいっている』ように見えたとき。
…そんな場面に出会ったときに、胸の奥がざわついたり、比べてしまったりすることはありませんか?
「素直に喜べない自分って心が狭いのかな」
「顔や態度に出てしまったかも…」
そんなふうに悩んでしまう方も少なくありません。
でも、まず最初にお伝えしておきたいのは―
相手の成功にモヤモヤするのは、ダメなことではないということです。
むしろ、それを感じられるのは、心の素直さであり、「今がんばっているからこそ」ともいえます。
比べてしまうのは自然なこと
人は本能的に「他者と自分を比較」して、自分の立ち位置を確認する生き物です。
狩りの時代なら「誰より早く獲物を捕れるか」が生き残りに直結していました。
つまり、比較してしまうのは生存本能に近い反応なのです。
だからこそ、「嫉妬してしまった私ってダメだ」と自己嫌悪する必要はありません。
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モヤモヤが強くなる背景
ただ…
「比較するのは本能的なもの」と言われたところで、実際にはそのモヤモヤがすぐ消えるわけではありませんよね。
中には「本能なら、どうして比較しない人もいるのだろう?」と感じる方もいるでしょう。
確かに、比較しやすい人と、あまり比較しない人がいます。
その差をひとことで表すなら―
「自分の軸がどこにあるか」 です。
他人軸と自分軸
他人の基準に軸を置いてしまうと、どうしても相手の評価や立場に揺さぶられてしまいます。
一方で、自分の基準に軸を持てる人は、「あの人はあの人」「私は私」と区切りをつけやすいのです。
そしてこの“軸”は、多くの場合、幼少期の経験と深く関わっています。
子どものころに「比べられる経験」が多かった人ほど、無意識に「人と比べること=当然」と身につけてしまいます。
兄弟姉妹との比較、友達との成績競争、親や先生からの「〇〇ちゃんはできるのに」という言葉…。
こうした環境が重なると、「比べられる=自分の価値を測られること」として刷り込まれてしまうのです。だから、大人になった今もつい周囲の成功や評価に心が反応してしまいます。
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大切なのは、そのクセに気づき、少しずつ扱い方を変えていくことです。
「これは私の課題ではなく、その人の話」と心の中で線を引く。
「すごいですね」と一言で済ませ、深入りしない。
こうした小さな習慣を積み重ねることで、他人の評価に揺さぶられにくくなっていきます。
比べてしまうのは自然なこと。
でも、その比較にどこまで巻き込まれるかは、これから選び直すことができるのです。
相手の評価に揺らぐ時は…
相手が評価されているのは、あくまで「その人の話」。
あなたの価値や頑張りが否定されているわけではありません。
モヤモヤした気持ちが湧いたときは、心の中でこうつぶやいてみてください。
「これはあの人の物語。私は私の物語を歩んでいる」
「モヤモヤするのは、私も頑張っているから」
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コメントは短くシンプルでOK
時には、相手の成功やおめでたい話に、どう反応すべきか迷うときもあるでしょう。
そんなときは、深く入り込む必要はありません。
「すごいですね」
「よかったですね」
「そうなんですね」
それだけで十分優しいです。
無理に共感しようとしたり、逆に自分のことを語ろうとすると、余計に苦しくなってしまいます。
短くシンプルに言葉を添え、あとは距離を保つ。
それが、自分の心を守りつつ、相手にも角を立てない方法です。
嫉妬やモヤモヤは「本当は自分もこうなりたい」というサインでもあります。
だからこそ、その感情を押し殺すのではなく、静かに見つめてみるのも大切です。
「相手の成功=私の失敗」ではありません。
人それぞれタイミングも得意分野も違います。
他人の物語に入り込みすぎず、あなた自身の歩みを大切にしてくださいね。
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どうか、あなた自身のペースを信じて歩んでくださいね。