「少しのことなのに疲れちゃう」「これくらいで疲れるなんて…」——“もっと頑張れ”よりも必要な言葉
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「ちょっと出かけただけなのに、もうぐったり…」
「家に人が来ただけで、そのあと何も手につかない」
「たいしたことしてないのに…」
「こんなことで疲れるなんて、情けない」
そんなふうに『疲れやすい自分』を責めてしまうことは、ありませんか?
自分ではそう思わないけど、「誰かに言われる」という人もいるかもしれませんね。
ここに書かれていることが「わかる…!」と感じたあなたに伝えたいのは、
『あなたはもう十分すぎるくらい頑張っているんだよ』というメッセージです。
少しのこと。
たったこれだけのこと。
そう見えるだけで、実はあなたにとっては、「体力を使う大変なこと」だったのかもしれません。
見えないところでたくさん頑張っている
- 人前で話すこと。
- 慣れない場所に出かけること。
- 久しぶりの人と会うこと。
- 自分の気持ちを伝えること。
どれも周りから見れば「ちょっとしたこと」かもしれません。
でも、その裏では緊張して心臓がドキドキしたり、相手の反応をずっと気にしていたり、失礼がないようにと頭をフル回転させたり…。
「何をするか」だけではなく、どんな状態でするかということ。さらには自分の「得意不得意」や「好き嫌い」も、疲れに大きく影響を与えます。
好きな人と過ごす時間と、嫌いで苦手な人と過ごす時間では、「疲れ方が全然違う」のです。
安心できる場所で過ごすのと、そうではない場所で過ごすのでも、「疲れ方は全然違い」ます。
「疲れ」を感じた時点で十分に頑張っている
「これくらいで疲れるなんて…」
そんなふうに自分を責めてしまうときは、自分の中の“頑張りの基準”が、とても厳しくなっていることが多いです。
でも、「疲れた」と思った時点で、あなたの心と体はちゃんとサインを出してくれています。
それを無視してしまうと、気づかぬうちに、どんどん疲れがたまってしまいます。
だからこそ必要なのは——
「もっと頑張れ」ではなく、「頑張ったね」「頑張ってるよ」という優しい声かけなのです。
頑張っていないのに疲れたと思うことがあるかもしれませんが、本当に何も頑張っていなければ、疲れることはありません。
疲れたのは、「あなたが何かを頑張った証」なのです。
たとえば…
嫌いな人、苦手な場所、嫌な過去の記憶…そのようなものを抱えているだけでも、心や警戒モードに入り、あなたを疲れさせてしまいます。
自分にかける言葉を変えてみる
「今日もよくやったね。しんどかったよね」
「こんなに疲れたんだから、それだけ頑張ったんだね」
「今は何もしなくていいよ。ちょっと横になろう」
たとえば自分に、こんなふうに声をかけてあげられることがあります。
慣れないうちは、しっくりこないかもしれません。
でも、何度も声をかけていくうちに
心の中に少しずつ“やさしさの居場所”ができていきます。
休むことは、弱さじゃない
もし、今あなたが「疲れたな」と感じていたら——
それは“甘え”ではありません。
それは、“大事なサイン”です。
誰にでも、「思った以上に消耗していた日」があります。
だから、動けない自分を責めるより、
「頑張ったから、疲れたんだよ」「疲れるほど頑張ったんだよ」と認めてあげることが、次の一歩につながる大切なケアになるのです。
一人で抱え込まなくてもいい
疲れやすい自分を責めるのではなく、
「よく頑張ったね」と、そっと声をかけてあげてくださいね。
「これくらいのこと」で疲れたんじゃなくて、
「これくらい」と思われることに、ちゃんと耐えてきたからこそ、今の疲れがある。
どうかその事実を、忘れないでいてください。
あなたが、やさしさを自分に向けられる日が、
少しずつ増えていきますように。
そして「もう一人で頑張れない」「誰かに話を聞いてほしい」と思った時には、Pocheメールカウンセリングを思い出してください。
どこにも居場所がないと感じていても、自分の居場所を「あなた」が作ってあげることはできます。