『仕事がつらい』なぜ週末の夜に悩みが強まるのか? 感情があふれてしまう週末に、そっとできること
こんにちは。心理カウンセラー
Pocheです。
仕事が終わって、ようやく迎えた週末。
本当は気持ちをゆるめて、ゆっくり休みたいはずなのに――
なぜか心がざわついて眠れなかったり、
どこからともなく不安があふれてきたり、
ふと涙が出てきて、止まらなくなってしまったり…。
とくに「土曜の夜」「日曜の夕方」にそういった感情が強くなる、という声はとても多く聞かれます。
今日はそんなあなたへ、“週末に心が揺れる理由”と、そっとできる心の整え方をお届けします。
平日の忙しさが感情を押し込めている
月曜から金曜までは、仕事や家事、育児、予定に追われる日々。
やることが多すぎて、心の中のつらさや寂しさを感じている余裕もなかったかもしれません。
人の心は、「今は感じられない」感情をいったん奥にしまいこむという働きをすることがあります。
それはある意味、あなたを守るための自然な仕組みです。
でも、予定のない夜。
まわりが静かになって、自分と向き合う時間ができたとき――
しまい込んでいた気持ちが、ふと顔を出してくるのです。
なぜこのタイミングがつらい?
土曜の夜や日曜日は、1週間の疲れがどっと出やすいタイミングです。
ホッとしたはずなのに、どこか気が抜けて、不安や虚しさに襲われることもあります。
「せっかくの休みなのに、気分が晴れない…」
「何も予定がない自分が寂しい」
「明日も休みなのに、なぜか心が軽くならない」
「日曜を過ごしても、また月曜が来ると思うと苦しい」
こうした思考がぐるぐるとめぐって、
「回復できない自分」や「満たされない時間」に気づいてしまい、さらに落ち込んでしまうことがあるのです。
心を守るためにできること
心が疲れているとき、いちばん大事なのは「回復」よりも「負荷をかけないこと」です。
ここでは、土曜の夜にそっとできる、小さな心のケアを3つご紹介します。
① 「元気になること」をしようとしなくていい
気分を上げなきゃ、前向きにならなきゃ――
そう思うほど、できない自分にがっかりしてしまいます。
だからこそ、「何もしない時間」「静かなまま過ごすこと」にOKを出してあげてください。
“がんばらない時間”が、疲れた心をゆっくり癒してくれます。
・ぼーっとする
・お風呂に入る
・音楽を流す
・布団にくるまって深呼吸する
「何もしない」と決めておくことで、
「せっかくの休みなのに何もしなかった…」と自分を責めずに済みます。
何もせず過ごせたら、「何もしないを守れた」と自分を褒めてあげてくださいね。
② 「私はよくがんばった」と声をかける
一日を振り返ったとき、できなかったことばかり目につくかもしれません。
でも、そこをグッとこらえて――
今日のあなたが「やりとげたこと」「ちゃんとこなしたこと」に目を向けてみてください。
・朝、起きた
・ごはんを作った/食べた
・気になる人に返信した
・悩みながらも1日を終えた
それだけでも、あなたはちゃんと生きていました。
「今日もちゃんと私、生きてたね」
「なんだかんだ、ちゃんと1日過ごせた」
そんなふうに、自分にあたたかい言葉をかけてあげてください。
③ 書き出すだけで心は静まる
ぐるぐる思考で頭がいっぱいのときは、ノートやスマホのメモに「今、心にあること」をぜんぶ書き出してみてください。
たとえば…
・不安なこと
・嫌だったこと
・誰にも言えない気持ち
・わけのわからないモヤモヤ
文章になっていなくても大丈夫。
“気持ちを外に出す”という行為そのものが、心を静かに整えてくれます。
安心して話せる場所があれば、そこで聞いてもらうのもおすすめです。
※カウンセリングリピーターの方は『メールカウンセリング1通プラン』なら、予約なしでメールをお送りいただけます。ひとりで整理するのが難しいという時は、Pocheにメールを送ってみてくださいね。
最後に
「せっかくの週末なのに、気持ちが沈んでばかり」
そんな自分を責めたくなるときもあるかもしれません。
でもそれは、あなたの心が、ようやく“感じられる状態”に戻ってきたというサインです。
平日は気を張っていたぶん、週末にふと揺れるのは自然なこと。
週末の心の揺れや不調は、それだけあなたが頑張っていたということです。
どうか、そんな週末の夜には、
「ゆっくりしていいよ」
「今はがんばらなくていい」
そんなふうに、自分にやさしい時間を許してあげてくださいね。
周囲がそれを許してくれないというなら、
それこそ「あなた」があなたに優しくしてあげてください。
無理をしなければいけない予定があるなら、そのあとに休める時間をなんとしてでも確保してあげてください。
嫌な予定をこなさなければいけないなら、楽しい予定も自分のために用意してあげてくださいね。