「あの人に会うのが憂うつ…」相性が合わない人との関わり方── 無理に仲良くならなくてもいいという選択
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「またあの人と顔を合わせるのか…」
「なんとなく一緒にいると疲れる」
「嫌いじゃないけど、会うのが憂うつ…」
そんなふうに感じる人が、周りにいませんか?
今日は、「なんとなく合わないな…」と感じる相手との関係について、少しだけ心が軽くなるヒントを一緒に探していきたいと思います。
どうしても苦手な“あの人”
「悪い人じゃないんだけど、なんとなく苦手」
「話してるとモヤモヤする」
「一緒にいると、自分らしくいられない気がする」
こういった“相性の合わない人”との関わりに、心が消耗してしまう人は少なくありません。
職場や親戚、子ども関係のつながりなど、関係を切ることが難しい相手であればなおさら、どう距離を取ればいいか悩んでしまいますよね。
人間関係=「仲良くすること」だけじゃない
「うまくやらなきゃ」
「相手を嫌いになっちゃいけない」
「仲良くできない自分が悪いのかも」
そんなふうに思ってしまうのは、きっとあなたが人との関係を丁寧に築こうとしているからこそ。
でも実は、人間関係には“適度な距離感”があってもいいのです。
人にはそれぞれ異なる価値観やリズムがあり、誰とでも深く分かり合えるわけではないからです。
無理に近づこうとすると、自分をすり減らしてしまうことがあります。
けれど、すべての人と深く分かり合う必要はありません。
ときには、心地よい距離を保つことで、お互いを尊重できる関係が育つこともあるのです。
相談事例:「あの人がいるだけで疲れる…」
Rさん(40代・女性)は、職場にどうしても苦手な相手がいると話してくれました。
「特に嫌なことをされたわけじゃないけど、話し方や価値観が全然違って、どうしても一緒にいるとしんどいんです…。相手に悪気があるわけじゃないとは思うんですけど、話したあと、すごく疲れているんです。
大人気ないのかなって、思います。」
最初は「大人なんだから、うまくやらなきゃ」と我慢していたRさん。
でも、カウンセリングを通して「相手に合わせようと頑張るほど、自分が消耗してしまう」ことに気づき、少しずつ“心地よい距離感”を保つことを意識するようになったそうです。
無理に仲良くならなくていい
人との関係には、「近づくこと」よりも「心を守ること」が大切な場面があります。
合わない人との間には、“心のフェンス”を立てることも、自分を守る大切な選択です。
たとえば…
・挨拶や必要なやりとりは丁寧に、でも深入りしすぎない
・話す内容や時間をコントロールする
・感情をそのままぶつけるのではなく、少しだけ視点をずらして聞く
こんなふうに、“最低限の関わり”の中で、自分のペースを大切にする方法もあります。
苦手な話題にはどう向き合う?
Rさんの場合は、愚痴や陰口など、「聞きたくない話題」がありました。
「でも、「愚痴を聞きたくありません」とハッキリ断るのも、なんだか感じが悪いし…。仕事上関わらなくてはいけない相手なので、どうしたらいいでしょう…。」そう悩んでいたRさん。
そこでお伝えしたのが、相手にハッキリ言わずに距離を置く『あえて盛り上げない』という方法。
いくつかの手法やフレーズを具体的にお伝えして、試してもらいました。
この方法を試した当日、「苦手な話題を聞く時間がぐっと減り、とてもラクになった!」とRさんから嬉しい報告がありました。
「いい人」をやめても、あなたの価値は変わらない
「うまくできない自分が嫌だ」
「もっと心が広ければ…」
「こんなことでモヤモヤするなんて、器が小さいのかも」
そう感じることがあったとしても、どうか自分を責めないでくださいね。
心が疲れるということは、ちゃんと“感じる力”があるということ。
それは、あなたが誠実に人と向き合ってきた証です。
最後に
「合わない人がいるのは、当たり前のこと」
「無理に仲良くならなくていい」
そう思えるだけでも、心は少し軽くなります。
あなたが「どうしても苦手だな」と感じるなら、きっとそこには、心が疲れてきた理由があります。
合わないあなたがダメなのではなく、「合わないことをした相手」に問題がある場合もあります。
だからこそ、それを無視するのではなく、大切なサインとして受け取ってあげてくださいね。
そして、どう距離をとればいいのか迷ったときは——
ここに、いっしょに考えていける場所があります。
人と丁寧に関わりたいと思うあなたが、
同じくらい自分の心にもやさしくなれますように。
苦手な人との距離感に悩んだときは、ひとりで抱え込まずに、ここでその気持ちを整理してみてくださいね。