【毒親】子どもを苦しめる母親2│子どもに無関心の母
こんにちは。
心理カウンセラーのPocheです。
今日の記事は、親子関係に悩む『子ども』のあなたに向けて書いていきます。
毒親カウンセリングで相談が多い母親のタイプを7つに分類し、それぞれの対応についてお伝えしていきます。
今回は2つめ。
『子どもに無関心の母』との付き合い方です。
なお複数のタイプが混在していたり、成長過程でタイプが変化することもあります。
過去の親子関係が現在の思考パターンを形成している可能性が高いので、『成長過程でタイプが変化した場合』は、過去のタイプも併せてお読みいただくことをお勧めします。
※内容を分かりやすくお伝えするために「毒親」という表現を用いることがあります。
毒親というのは、子どもにとっていわゆる「毒」となる性質を持つ親のことです。親によって植え付けられた価値観や行動、子どもの頃の暴言や暴力が、大人になっても影響を与えてしまう場合に「あなたにとっては毒親だった」という定義の元、話を進めていきます。
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無関心な母とは
- 仕事で忙しくあまり家にいない
- 親戚付き合いや介護などが忙しい
- 心や体調面に悩みを抱えている
これらの理由から子どもをかまうことができなかったり、子どもが求めるような愛情を与えることができないのが『無関心な母』の特長です。
「出来る範囲でやっている」と母親が子育てに自信を持っていることもあれば、「もっとかまってあげないと…」と心の中で罪悪感を持っている場合もあります。
いずれにしても重要なのは、「お母さんは自分のことなんてどうでもいいんだ…」と子どもが感じているかどうかです。
例│無関心な母の具体例
「無関心な母」の例を1つ、ご紹介します。
なおこの内容は、実際の相談内容に基づくものではありません。
A子さんは、3人兄弟の真ん中。
家は自営業で両親ともに忙しく、保育園の発表会や、授業参観に親が来てくれることは数えるほどしかなかった。
だけどA子さんは、寂しくなかった。それは同居している祖母がいてくれたから。
学校から帰ると「よー帰ってきたね」とA子さんを傍に寄せ、いつも話を聞いてくれた。家族に変化が訪れたのは、祖母が倒れてからのこと。
ご飯は出来合いのものになり、22時までに子どもたちだけで布団に入って眠る。両親は、夜遅くに帰ってくる。たまに休みがあっても、お母さんは家のことで手一杯で、A子さんの話を聞いてくれるような余裕はなかった。
テストで100点をとっても、「それくらい解けて当然や」の一言だけ。
学校で賞状をもらっても、「○○ちゃんちは2回目なんやで。あんたも、がんばり」と比べられるだけ。
家の掃除を手伝っても「お姉ちゃんの方が、やっぱ要領良いわ。ほらそこ、まだ汚れてる」と褒められることはない。A子さんは、この家に「自分がいてもいなくても一緒なのではないか?」と感じるようになった。
このように無関心な母親をもつ子どもの行動は、大きく2つに別れます。
1つめ│存在を消す
自分なんていてもいなくても一緒だと思い、消えてしまいたいと思うケースがみられます。
忙しそうな親に迷惑をかけないよう問題を起こさないようにし、怒られないためにおとなしくするのです。
目立たないことで自分を守り、「その家にいてもいい」と感じようとします。
2つめ│わざと悪いことをする
親に関心を持ってもらうために、非行に走るケースがみられます。
家の中でいたずらをしたり、学校で悪いことをしたりして怒られようとするのがその典型です。
わざと悪いこと
するわけない!
そう思われますか?
でも実は、そうとは言い切れないのです。
私たちが自分の存在や価値を認識するために必要な、「ストローク」と呼ばれるやりとりがあります。
ストロークには『プラス(+)』と『マイナス(-)』の2つがあり、それぞれ「行動」や「言葉」で示されます。
行動 | 言葉 | |
プラスの ストローク |
なでる だっこする 抱きしめる |
ほめる 微笑む 話をよく聴く |
マイナスの ストローク |
殴る つねる 仕事を与えない |
悪口を言う 嘲笑する 欠点を非難する 「死ね」 |
プラスのストロークが与えられることで、私たちは「生きていいんだ!」「私は愛されている」と実感します。
厄介なのは、ストロークが人にとって必須だということ。
ストロークは、私たちが生きるための大切なエネルギーであり、心の栄養。なくてはならないものです。
そのため親からプラスのストロークが貰えない時、子どもはマイナスのストロークでもいいから貰おうとします。
なかなかお母さんにかまってもらえない子供が、わざといたずらしたり、叱られようとするのはこのためです。
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無関心な母が『あなた』に及ぼす影響
- 自分なんて、いなくてもいいのではないか
- どうせ誰も、私を見てくれない
- 親に愛されなかったのだから、どうせ誰にも愛されない
無関心な母のもとで育つと、このようなレッテルを自分で貼ってしまうことがあります。
それは、「母親なら子供を愛せるはずだ」という思い込み(願い)があるからです。
すると子どもは、当然受けるべき愛情がもらえないと悩みます。
その結果、受けて当然のものが貰えないのは「自分が悪いからだ」「自分に価値がないからだ」と思い込んでしまうのです。
しかしながら今までの経験上、子どもを愛せない親は一定数存在します。
愛せないというより、「子どもよりも自分が大事」「自分(親)を一番愛している」といった方がいいかもしれませんね。
『成功を感じるな(Dont’t Feel Successful)』
テストで100点をとっても、「それくらい解けて当然や」の一言だけ。
学校で賞状をもらっても、「○○ちゃんちは2回目なんやて」と比べられるだけ。
家の掃除を手伝っても「お姉ちゃんの方が、やっぱ要領良いわ。ほらそこ、まだ汚れてる」と指摘されるだけ。
今回のAさんの場合は、「無関心な母親」以外にも影響を与えているものがあります。
それは親が植え付けた、ある1つのルール『成功を感じるな(Dont’t Feel Successful)』というものです。
このルールを植え付けられると、大人になったときに以下のような悩みを抱えやすくなります。
- どれだけ目標を達成しても、達成感がない
- 頑張っても頑張っても、終わりがないように感じる
- 何をやっても無意味に感じる
- 成功したと思うと、良くないことが起こると感じる
- よくないことは、自分のせいだと思う
あなたに、当てはまるものはありますか?
もしこれらのルールに縛られているのなら、このルールを手放すことで今の生活がより楽に感じられるかもしれません。
自分に自信が持てるようになるので、周囲との関係もガラリと変わります。
つい頑張りすぎてしまう自分を手放し、ちょっとしたことでも「できた!」「やった!」という達成感を味わえるようになります。罪悪感なく休めるようになります。遊びも楽しめるようになります。
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大嫌い!の裏にある「認めてほしい」という本音
- 親に愛してほしい。
- ありのままの自分を認めてほしい。
- もっと私を見てほしい。
これは全て、自然な感情です。
「普通の子どもは、みんな愛されているのに…」このように考えてしまうと、「愛されないのは自分が悪いからだ」「自分に価値がないからだ」と落ち込みます。
愛されないのは、あなたのせいではありません。
毒親は、周囲になかなか理解されない問題です。
親から愛されなかったことで自信が持てないのなら、一度お話しませんか?
下記フォームより相談受け付けております。
Poche
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