「私ばかり責められる…」と感じるときに ─あなたの受け止め方はきっと間違っていない
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「また私だけ怒られた気がする…」
「他の人も同じことをしてるのに、なんで私ばかり…」
そんなふうに、誰かの言葉や態度になんとなく「責められている」と感じることはありませんか?
今日は、そんな「私ばかり…」と感じるあなたへ、お話を届けたいと思います。
「責められている気がする」のはなぜ?
「私ばかり責められているように感じる…」
…このような相談が増えています。
中には、「気にしすぎでしょうか?」「自意識過剰かな…」「考えすぎと言われました」とおっしゃる方もいますが、決してそんなことはありません。
このように悩むのには、ちゃんと理由があります。
たとえば過去に、次のような体験をしたことはないでしょうか?
・特定の人からきつく当たられたことがある
・何かあるたびに、いつも自分が責任を取らされてきた
・「あなたのせいだ」と言われた経験がある
このようなことが積み重なると、その記憶が、あなたの中で“責められること”へのセンサーを敏感にさせます。
実際に、こんなふうに悩んでいた方もいらっしゃいました。
相談事例:「また私が悪いの?」と感じてしまう
Rさん(30代・女性)は、職場で上司からよく指摘を受ける立場でした。
けれど、同じミスをしても、他の人には冗談まじりで済んでいるのに、自分にはきつい言い方をされる。
「また私ばっかり…」と、帰宅してから何度もその場面を思い返してしまうとのことでした。
「私のことが嫌いなのかな」
「何か悪い空気を出してしまっているのかな」
「でも、ミスする私が悪いし…」
「周りも、Rにだけ当たりキツいよねって言われる…」
そんなふうに、自分を責める気持ちがどんどん膨らんでいきました。
責められているように感じる理由
過去に繰り返し「責められる」「否定される」経験があった人ほど、無意識のうちに“またあのときみたいな思いをしたくない”と自分を守るモードに入ることがあります。
だからこそ、誰かのちょっとした言葉や態度が、必要以上に強く感じられてしまうことがあるのです。
ですがこれは「気にしすぎ」とか、そういうことではありません。
「心がちゃんと覚えている」からこそ起きる反応です。むしろ、それだけ過去にがんばって耐えてきた証ともいえます。
「なぜ私ばかり」を否定しない
「なぜ私ばかり…」と感じるとき。
きっとそれは、“ただの気のせい”なんかでは、ありません。
あなたが長く抱えてきた小さな傷や、積み重ねてきた我慢が
『理不尽なことが起こってるよ』『理不尽なことをした過去の人たちに、似てるよ。気をつけて』
…というふうに、心が“あのときのような傷つき方はもうしたくない”と、静かに教えてくれているのです。
それなのに、「そんなの気にしすぎ」と言われてしまったら…
あなたの心の感覚は、どこで整理すればいいのかわからなくなってしまいます。
どんなに気を遣っていても、理不尽にきつくあたってくる人や、自分の感情をぶつけてくる人はいます。
だから、まずは「私が悪いから」「私の言い方がいけなかったから」と、すべて自分に原因を求めるのはやめてみてください。
少しだけ視点を変えて、こう問いかけてみるのもひとつです。
「この人、なぜ私にだけ強く言ってくるのかな?」
「これは本当に私の責任なのかな?」
それだけでも、自分の心が少し落ち着くことがあります。
相手にどんな理由があったとしても、あなたを傷つけていい理由には、なりません。
心を守ったり、必要以上に自分を責めないためにも、どうかそのことを覚えておいてくださいね。
最後に
「私ばかり責められる」——
そう感じてしまうあなたは、きっと過去にそういう経験をしてきたのかもしれません。もしくは、責められてきた人を間近で見てきて、「気をつけなきゃ」と感じたのかもしれません。
だからこそ、「また責められるかも」と身構えてしまうのも無理のないことです。
でも、その気持ちをひとりで抱え続ける必要はありません。
どこまでが自分の責任で、どこからが「相手の問題」なのか。
それをいっしょに見つけていく場所が、ここにはあります。
「もしかして…」と思ったことがあれば、まずはその気持ちから話してみてくださいね。
あなたが、自分を責めすぎずに過ごせるように——
その一歩を、いつでもお手伝いします。