「なんでこんなに反応してしまうんだろう…」 SNSで“違う意見”を見たとき、心がざわっとするのはなぜ?
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「なんだかモヤモヤする…」
「その意見、なんでそんな言い方するんだろう…」
「私のことを責められてる気がする…」
SNSを見ている時に、こんなふうに『自分とは違う考え方』に心が強く反応することがありますか?
わかっているのに反応してしまう
SNSは便利で楽しいもの。
でもその反面、思いがけず“自分とは違う考え”に出会って、心がざわっと乱されてしまうこともあります。
「この人の考え方、ちょっと苦手だな…」
「私はそうは思わないけど、間違ってるのかな…」
「これって、私のことを否定されてるのかも…?」
そんなふうに感じて、スマホを閉じた後も、ずっと心の中にその違和感が残ってしまうこともあるかもしれません。
そして同時に——
「なんでこんなに反応しちゃうんだろう…」
「他人は他人って、頭ではわかってるのに」
そんなふうに、自分の反応に対してモヤモヤしてしまうこともありますよね。
心が反応するのには、ちゃんと理由がある
まずお伝えしたいのは、そうやって心が反応してしまうのは、あなたの中に“それだけ大切にしている価値観があるから”ということ。
たとえば、SNSでたまたま目にした「甘えていたら人は成長できない」という言葉に、ものすごく反応してしまったとします。
この言葉は、あなたに向けられたものではありません。
でも、そんなことは頭でちゃんと理解していても、それでも心が反応することがあります。
直接自分に言われたわけではなくても、「自分が否定されたかのような感覚」になることがあるのです。
反応するというのは、あなたの心が“それは少し痛い”と感じている証。
だから、反応すること自体は、決して悪いことではありません。
例えば、あなたの中にある「頑張ってきた自分」「頑張りたいのに頑張れない」という現実や、過去に「甘えてると責められた経験」が反応しているのかもしれません。
頭では「人それぞれ」「価値観の違い」と理解していても、心がついていけないときがあります。
SNSは、相手の表情や声のトーンが見えないからです。
言葉だけがぽんっと届いて、誤解や不安が膨らみやすくなる場所でもあります。
自分と違う価値観に疲れてしまったAさん
Aさん(40代・女性)は、SNSでさまざまな意見を見ては、しょっちゅうモヤモヤしてしまうことに悩んでいました。
とくに、「これが正解!」と断言している投稿を見かけると、「私は間違っているのかな」と不安になってしまうとのこと。
Aさんはとてもまじめで、自分の感情よりも「正しいかどうか」を大切にしてきた方でした。
だからこそ、自分と違う意見に出会ったとき、それを否定したいわけではなくても、“どちらかが間違ってる”ような気がして苦しくなるのだと話してくれました。
カウンセリングでは、まず「そう感じるのは、Aさんが丁寧に生きてきたからこそ」という前提を大切にしながら、「どんな言葉にどんな感情が湧いたのか」を一緒にたどっていきました。
すると少しずつ、Aさんの中にあった「違ってもいいんだよね」「揺れてもいいんだよね」という心の余裕が育っていきました。
今では、「ざわついたときは、一度アプリを閉じて、お茶を飲むことにしています」「それでも整理できない時は紙に書いたり、Pocheさんに聞いてもらったり」と話してくださっています。
心が反応してしまったときは、責めるのではなく…
SNSで心がざわついたとき、
「もっとスルーできる人になりたい」
「こんなことで反応してるなんて情けない」
そんなふうに思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、どうか思い出してみてください。
あなたの心がざわっとしたのは、それだけ大切にしていることがあったから。
反応するのは、“弱さ”ではなく、大切なものを守ろうとしている証なんです。
だからまずは、
「今、ちょっと傷ついたんだな」
「“わかってほしかった”気持ちが、反応したのかもしれないな」
そんなふうに、自分の気持ちにそっと寄り添ってあげてください。
情報が溢れる今の時代。意見が違うことに疲れてしまったり、自分の考えが揺らいでしまうことも、きっと誰にでもあります。
そんなときは、無理に強くならなくていいんです。
心が反応してしまったら、それだけがんばってきた証。
あなたが「そのままの自分」を少しずつ肯定できるようになると、きっとSNSとのつき合い方も、すこしずつ変わっていくかもしれません。
「感じやすい心」も、「傷つきやすさ」も、あなたの大切な一部です。
どうか、そのままを大切にしながら、あなたらしいペースで日々を過ごしていけますように。