「春が来るのが怖い…」環境の変化に不安を感じるあなたへ

こんにちは。
心理カウンセラーのPocheです。

 

「春が来るのが、なんだか怖い…」
「周りは前向きなのに、私は不安ばかり…」
「環境の変化に、心がついていかない…」

そんなふうに、春の訪れに戸惑いを感じていませんか?

 

新年度、新しい環境、新しい人間関係…。
春は「新しいスタート」の季節と言われますが、変化があるということは、それだけストレスも大きくなりやすいもの。

周りが「楽しみ!」「頑張ろう!」と前向きな雰囲気だからこそ、「私だけが不安に感じているのでは…?」と焦ってしまうこともあるかもしれませんね。

 

でも、環境の変化に不安を感じるのは、決しておかしなことではありません。

今日は、「春の変化に不安を感じる理由」と「気持ちが少しラクになる考え方」についてお話しします。

 

 

なぜ、環境の変化が怖いと感じるのか?

 

春の変化に不安を感じるのは、「未知の世界に飛び込むこと」へのストレスが影響しています。

人は、慣れ親しんだ環境に安心を感じるものです。

だから今の環境に不満があったとしても、「知らない世界に行くよりはマシ」と思うこともあります。さらには、これまで築いてきた人間関係がリセットされることや、「うまく馴染めるだろうか?」という不安も、大きなプレッシャーになります。

 

たとえば、職場の異動や転職で新しい人間関係を築く必要があったり、進学や引っ越しで生活がガラッと変わったり…。

周りの人が変化していくのに、「私だけが取り残されるのでは」と感じることもあるかもしれません。

 

このように、春は「未知の世界」に向かうことが多く、それがストレスとなって心が落ち着かなくなるのです。

また、これまで頑張ってきた人ほど、「変化に適応しなきゃ」「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い詰めてしまうことも。

「この不安をどうにかしなきゃ」と焦るほど、かえって気持ちが重くなってしまうことがあります。

 

📩 相談事例:春の変化が怖かったMさん(30代・女性)のケース

Mさんは、長年働いた職場を退職し、新しい環境で再スタートを切る予定でした。

「本当は、ずっと前から転職したいと思っていました。でも、いざ辞めることが決まると、不安のほうが大きくなってしまって…。
『新しい職場に馴染めるかな?』
『前の職場のほうが、気楽だったのかも…』
そんなことばかり考えて、全然前向きになれないんです。」

 

Mさんは、「変化しなきゃいけない」と思うほど、不安が膨らんでしまうことに悩んでいました。

カウンセリングでは、「不安があるのは当たり前」ということ、「前向きになれないのも自然な反応」ということをお伝えしました。

「変化に不安を感じるのは、それだけMさんが真剣に生きている証拠ですよ」と伝えたとき、Mさんは少し驚いたようでした。
でも、そのあと「私、ずっと不安をなくさなきゃって思っていました。でも、不安があるのも自然なことなんですね」とホッとした表情に…。

その後Mさんは、少しずつ「変化への不安を抱えたままでもいい」と思えるようになり、新しい環境に向けて少しずつ準備を進めていきました。

 

後日、Mさんから届いたメールにはこう書かれていました。

「転職先で働き始めました。まだ緊張はしますが、『不安でも大丈夫』と思えるだけで、気持ちがラクになっています。
以前は『不安をなくさなきゃ』と焦っていましたが、今は『不安を持ったままでも進んでいいんだ』と思えるようになりました。」

 

Mさんのように、変化を前にして不安を感じるのは自然なこと。

「不安があるからこそ慎重に進める」と考えてみると、少しラクになるかもしれませんね。

 

変化に不安を感じたときの心の持ち方

環境が変わるとき、不安をゼロにすることはできません。

でも、「不安とうまく付き合う」ことはできます。

 

不安があるのは、それだけ今のことを真剣に考えているから。

「不安=悪いもの」と思わず、「新しい挑戦のサインかもしれない」と捉えてみるのも一つの方法です。

 

何より、「もっと前向きにしなきゃ」と無理をしなくても大丈夫。

まずは、「今の自分はこう感じているんだな」と受け止めることから始めてみませんか?

 

こうした考え方を持つだけでも、少しずつ気持ちが落ち着いていくことがあります。

もし今、春の変化が怖くなっているなら、まずは「変化を怖がっている自分」を責めないであげてくださいね。

 

もし「この不安、どう整理すればいいんだろう?」と感じたら、一度気持ちを言葉にしてみるのもいいかもしれません。

「話すだけで気持ちが軽くなった」と感じる人も多いものです。

そんなときは、安心して気持ちを話せる場所を見つけてみてくださいね。

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Posted by poche