「もう我慢しなくていい」何度も傷つけられた相手と距離を置く理由
こんにちは。
心理カウンセラーのPocheです。
「何度も傷つけられているのに、関係を続けてしまう…」
「離れたほうがいいとわかっているのに、罪悪感がある…」
そんなふうに、苦しい人間関係に悩んでいませんか?
嫌なことをされても、「悪気はなかったのかも」「きっと私が気にしすぎなんだ」と自分を納得させようとすることもあるでしょう。
でも、何度も繰り返し傷ついているのなら、それはあなたが我慢しすぎているサインかもしれません。
我慢すればするほど、都合よく扱われてしまう
「このくらい気にしないほうがいいのかも」
「嫌だけど、はっきり言うのも気が引ける」
そうやって耐えているうちに、相手は「この人は何をしても大丈夫」と認識してしまうことがあります。
人は、「この人にはどこまでしていいのか?」を無意識に探りながら関係を築いています。
でも、あなたが嫌なことをされても何も言わずに受け入れていると、相手は「これくらいなら許される」と勝手に思い込み、境界線を押し広げてしまいます。
本来、人間関係にはお互いを尊重するルールが必要ですが、我慢し続けることで、相手がそのルールを無視してもいいと誤解するのです。
そして、気づけば「我慢することが当たり前」になり、関係がどんどん苦しくなっていきます。
悪いのは我慢した「私」なの?
ここで伝えたいのは、「我慢したあなたが悪い」ということではありません。
きっと、「こうするしかなかった」「我慢するしかなかった」理由があったはずです。
それはあなたのせいではなく、今までの環境や状況がそうさせただけ。だから、どうか自分を責めすぎないでくださいね。
人間関係の中で「NO」と言うことは、簡単なことではありません。
過去の経験や環境によって、「断ったら嫌われるかも」「関係が壊れるかもしれない」と感じてしまうこともあります。
我慢してしまったのは、あなたが弱いからではなく、それがそのときの最善の選択だっただけ。自分を責める必要はまったくありません。
ですが、「我慢しないと成り立たない関係」は、あなたが苦しむだけのものになってしまいます。
だからこそ、一度立ち止まって、「この関係は本当に続けるべきものか?」と考えてみてほしいのです。
もし我慢し続けることで心がすり減っているなら、それはあなたにとって健全な関係ではないのかもしれません。
関係を続けるかどうかを決める権利は、相手ではなくあなたにあります。
「お世話になった」「根はいい人」「悪気はない」
優しい人ほど、関係を断つことにブレーキがかかるものです。
「昔、お世話になった人だから…」
「根は悪い人じゃないし…」
「たぶん悪気はなかったんだろうな…」
…たしかに、相手に悪意がないこともあるでしょう。
でも、それでもあなたがつらいと感じているなら、無理をして付き合い続ける必要はありません。
たとえば、靴が合わなくて足が痛いとき、「この靴、高かったし…」「デザインは気に入っているし…」と理由をつけて履き続けることはできます。
でも、その靴がどんなに素敵でも、履くたびに痛みがあるなら、手放す選択をしてもいいはずです。
人間関係も同じで、「昔はよかった」「悪い人ではない」と思っても、今のあなたがつらいなら、その気持ちを優先していいのです。
実際の相談事例
「私はずっと、『人間関係は簡単に切るものじゃない』と思っていました。だから、何度も傷つけられても、『あの人も悪気はないんだし…』と自分に言い聞かせていました。
でも、Pocheさんと話して、『いったん距離を置いてもいい』と気づいたんです。
最初は罪悪感がありました。でも、Pocheさんに細かいアドバイスをもらって、少しずつ離れてみたら、『こんなに気持ちが楽になるんだ』と驚きました。今は、無理に関係を続けようとせず、私が心地よくいられる距離を大切にしています。
今は「もっと早く距離を置けばよかった」とさえ思います。
これからは、自分の気持ちを大切にできる人間関係を選んでいきます。あの時は本当に、ありがとうございました。」
「距離を置く=縁を切る」ではない
距離を置くことは、必ずしも相手を拒絶することではありません。
・自分の気持ちを整理するために、少し関係を見直してみる
・付き合い方を変えて、自分が疲れない関係をつくる
・今は距離をとって、また余裕ができたら関わるかどうか考える
そうやって、自分を守るための選択をしてもいいのです。
もし今、「この関係、つらいな…」と感じているなら、いったん距離を取ることを、自分に許してみてください。
あなたの心が、少しでも軽くなりますように。