「もっとこうすればよかった…」「あの時の選択、間違ってた?」過去の自分を責めてしまうあなたへ
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「なんであんなことを言ってしまったんだろう…」
「もっと違う選択をしていれば、今ごろ違ったのかな…」
「私があの時ちゃんとしていれば、こんな結果にはならなかったかもしれない…」
そんなふうに、過去の自分を責めてしまうことはありませんか?
でも、過去の選択を何度も思い返して「もっとこうすればよかったのに…」と責め続けてしまうと、心がどんどん苦しくなってしまいますよね…。
今日は、そんな「自分を責める気持ち」と、どう向き合えばいいのかを一緒に考えていきましょう。
なぜ、過去の自分を責めてしまうのか?
「失敗したくない」「ちゃんとしなきゃ」と思う人ほど、過去の自分を責めやすい傾向があります。
例えば、こんな考え方をしていませんか?
✅ 完璧でいなきゃ、と思ってしまう
➡ 「もっとちゃんとやれていれば、失敗しなかったはず」と考えてしまう。
✅ 自分の選択に自信が持てない
➡ 「あのときの決断、本当に正しかったのかな?」と、あとから何度も考え直してしまう。
✅ 失敗=価値がないと思ってしまう
➡ 「ミスした私はダメな人間」「失敗した私は恥ずかしい」と、自分の存在そのものを否定してしまう。
こうした思考が強いと、「あの時の選択を間違えたせいで…」と、過去の自分を責め続けてしまうのです。
でも、どんなに考え直しても、過去の出来事を変えることはできません。
…これは「変えられないことで悩むな!」という意味ではないのですよ。
ここで私が伝えたいのは、「変えられないとわかっていても、悩むのには理由がある」ということなのです。
「自分を責めることで安心しようとする」心理
過去の自分を責め続ける理由の1つに、「今の自分を納得させたい」という気持ちが隠れていることがあります。
例えば…
🔹 あの時、違う選択をしていれば、今もっと幸せだったかもしれない。
🔹 自分が悪かったと考えたほうが、周りの人や環境のせいにせずに済む。
🔹 責め続けることで、「本当の自分はもっとできるはず」と思える。
🔹 「あの頃に戻れるんじゃないか」と期待してしまう。
🔹 反省すれば、次は同じ失敗をしないはず。
🔹 もっとあのとき努力していれば、違う結果になったかもしれない。
こんなふうに、「過去を責めることで、気持ちを整理しようとしている」こともあるのです。
過去を振り返ること自体は決して悪いことではありません。振り返ることで気持ちを整理したり、同じトラブルを避けようと思えたりと、得られるものもあるからです。
でも、必要以上に責め続けることは、今の自分を苦しめてしまう原因になってしまいます。
だからこそ、過去を責めることではなく、「今、これからどうするか?」に目を向けることが大切なのです。
相談事例:「自分を責めるより、今できることを大切にしたHさん」
Hさん(40代・女性)は、ずっと「過去の選択を間違えたかもしれない」と後悔を抱えていました。
・子どもを産まない選択をしたことを後悔している
・あの時別の道を選んでいれば、もっと違う人生だったのでは…と考えてしまう
・「もうやり直せないのに…」と思うほど、苦しくなってしまう
カウンセリングではまず、一緒に「後悔していることを紙に書き出す」ことから始めました。そして、「今からできることは何か?」を一緒に探していきました。
Hさんが取り組んだのは、次の3つのステップです。
1️⃣ 「あの時の私にできる精一杯だった」と考えてみる
➡ 「あのときはあのときで、一生懸命考えて選んだことだった」と認める
2️⃣ 「今の自分にできること」に目を向ける
➡ 「後悔をなくすために、今できることはある?」と考える
3️⃣ 「未来の自分が、今日の自分を責めない選択」をする
➡ 「今後の選択では、後悔を減らせるようにしよう」と意識する
この考え方を取り入れていくうちに、Hさんは少しずつ「過去の自分を責める」ことから「これからの自分を大切にする」ことへと意識を変えていきました。
📩 Hさんから届いたメール(カウンセリング3日目)
「Pocheさんとお話しするうちに、『あの時の私はあの時なりに頑張っていた』と思えるようになってきました。今までは、『なんであんな選択をしたんだろう』と責めてばかりいましたが、今は『じゃあ、これからどうしたい?』と考えるようになっています。もうこれからは、過去ばかり振り返るのではなく、今の自分を大切にできるようにしたいです!」
過去を責めるより、「これから」を大切にしよう
どんなに後悔しても、過去は変えられません。
でも、「これからどうするか?」は、あなたが決められます。
過去の自分を責めるよりも、「今、何ができるか?」に目を向けることで、未来の自分はきっと変わっていきます。
「過去の選択が間違っていたのでは?」と責めたくなるときは、ぜひ「これからの自分が後悔しない選択」を意識してみてくださいね。
あなたが、過去ではなく「今の自分」を大切にできるよう願っています。