「本音を言うのが怖い」の裏にある“心の仕組み”

本音を言うのが怖い理由

多くの人が、「私は性格的に弱いから…」と思い込みがちですが、決してそんなことはありません。

本音を言えない背景には、共通した心の流れがあります。

それは、
“本音を言わないほうが安全だった”経験を繰り返してきた
ということです。

心はとても賢いので、
過去に傷ついた場面や危険を感じた記憶を、ちゃんと覚えているんです。

本音が言えなくなる「3つの背景」

① 過去に否定された、軽く扱われた経験

「気にしすぎだよ」
「そんなことくらいで？」
「考えすぎじゃない？」

こうした言葉の積み重ねは、心に小さな痛みを残します。

その痛みをもう味わいたくないから、“言わないほうが安全” と学んでしまうのです。

② 我慢することが“普通”だった環境

家でも学校でも職場でも、
「我慢や沈黙が正解とされてきた場所」にいた場合、心は自然と「黙るほうがいい」と覚えます。

それはあなたの性格ではなく、環境の中で身につけた生き方。

そうすることで「その場を生き抜いてきた」ということです。

③ 相手の顔色を読んでしまうほど優しい

本音を言えない人は、
“自分の気持ち”よりも“相手の気持ち”を優先しすぎてしまうほど優しい人です。

相手が不快にならないように、場の空気が乱れないように。

その優しさが、あなたをずっと守ってきました。

でもその一方で、「優しさ」があなたを苦しめてしまうことがあります。

相手に合わせてあげてきた人ほど、「自分の意見を言う」ことにブレーキがかかりやすいのです。

本音を言えない状態が続くと、どうなる？

・自分の気持ちがわからなくなる
・必要以上に疲れてしまう
・人間関係がぎこちなくなる
・“私だけ我慢してる”感覚が強くなる
・後からどっと自己嫌悪が押し寄せる

こんな状態に陥ってしまいます。

もしあなたにも当てはまるものがあるなら、「言えない本音」が心の中に溜まってしまってるのかもしれません。

でもそれは、決してあなたが悪いわけではありません。

ただ、本音を閉じ込める習慣が長く続きすぎただけ。

本音が言えない人は、「本音を言ってもいい経験」が圧倒的に少なかっただけなんです。

だからこそ、
「言えなかった過去の自分」を悔やむのではなく、
「言わずにこんなに頑張ってきた自分」をまず認めて労ってあげてほしいのです。

その上で「もうこれ以上頑張って、自分をすり減らさないように」と、次のステップに進んでいくのがおすすめです。

本音を言えるようになるには

本音を言えないのは「過去の何かのせい」とお伝えしました。

では、「過去のせいで本音が言えないままなのか」というと、そんなことはありません。

言えるようになります。

大丈夫です。

ただ、「言えるようになるため」にも環境が大事なのです。

本音は、安心できる場所でしか出てきません。

・否定されない
・比べられない
・話すペースを急かされない
・「もっと頑張って」は言われない

こんな環境ではじめて、心はゆっくりと扉を開けていきます。

本音は、力づくで引き出すものではなく、安心の中で自然と出てくるものなんです。

カウンセリングにおいても、
少しずつ本音が出て、それでも否定されないと言う安心感を積み重ねていくうちに
「たくさんの本音」が出てくるようになる方が大勢います。

Pocheのメールカウンセリングは、本音を出す“練習場所”になります。

メールカウンセリングでは、
・話せないときは、話せないままでOK
・無理に深いところを聞きません
・あなたのペースを尊重します
・本音が出てこない理由を一緒にゆっくり解きほぐします

あなたの心が安心できるよう、できるだけあたたかい言葉で寄り添います。

「少し試してみようかな…」という気持ちだけでも十分です。

「なんとなくしんどい」「なんか辛い」「なぜか満たされない」
…そんな漠然とした思いでも大丈夫。一緒に紐解いていきましょう。

“本音を言っても大丈夫な場所”をまずは一度、感じてみませんか？

本音を言えないのは、あなたが弱いからではありません。

むしろ、
人を思いやり、
空気を読み、
相手を傷つけないように生きてきたからこそなんです。

その優しさは、どうか責めないであげてくださいね。

でもその「優しさ」があなたを苦しめてしまっているなら、もっと楽に生きていけるように一緒に考えていきましょう。

これからは少しずつ、
あなたの心の声にも耳を傾けてあげられますように。

【その気持ち、抱え込まなくて大丈夫です】

「ずっと誰にも言えなかった気持ち、抱え続けていませんか？」
「こんなことで相談してもいいのかな…」そんなふうに思う必要はありません。
あなたの気持ちを、誰にもジャッジされずに安心して話せる場所をご用意しています。
ひとりで考え続けるより、誰かと一緒に整理することで、もっと楽に前を向けることがあります。

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