なんだか苦手な人、違和感のある人と仲良くするべき?
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日のブログは「何だか苦手な人」「何となく違和感のある人」とどう付き合っていくべきなのか、というお話について。
新しい年が始まったということもあってか、人間関係について改めて考える人が増えてきた印象があります。
中でも多いのが、「自分が苦手な人とも頑張って付き合った方がいいのでしょうか?」というご相談です。
前向きな本や自己啓発書、自己肯定感を高めるような目的の本には、「苦手だからといって避けない方がいい」というようなことが書かれていたり、「嫌いな人があなたを成長させてくれる」というようなことが書かれていることがあります。
確かにそのような側面もあることにはあるのですが、当然のことながら苦手な人と付き合うデメリットもたくさんあります。
苦手な人と付き合うことによって得られるメリットよりも、デメリットの方が大きいケースも多々あります。
それに「苦手な人と付き合うべきなのかどうか」と悩んでいるということは、本音の部分では「苦手な人とは付き合いたくない」という思いがあるはずです。
傷つけられたり、裏切られたり、気を使いすぎて疲れる……あなたには何らかの理由があって、「その人と付き合いたくないなあ」と感じているはずなのです。
それにもかかわらず「苦手な人とも付き合った方がいいのかな?」と迷ってしまうのは、まだ自分の気持ちに自信が持てていないからかもしれません。
苦手だというだけで付き合わないのは大人気ないとか、そんなことしていたら人間的に成長できないのではなど、世の中で言われている「苦手な人とも付き合うべき」という風潮があなたを苦しめている可能性がありませんか?
繰り返しになりますが、苦手な人と付き合うメリットもあればデメリットもあります。
大切なのは「自分にとってよりメリットの大きな選択をすること」です。
メリットの大きな選択をすることに抵抗がある場合は、「自分にとってデメリットの少ない方を選ぶ」と思ってみてください。
どちらの方が疲れにくいのか、どちらの方が今より楽に生きられるのかで選ぶということです。
ある人にとっては苦手な人と付き合うことのメリットが大きいかもしれないし、また別のある人にとっては苦手な人と距離を置く方がメリットが大きなこともあります。
だから「本でこう書かれていたから」とか、「誰かがこう言っていたから」という理由で、苦手な人と付き合うかどうかを選ばないことが大切です。
もちろんこのブログで私が書いていることも、例外ではありません。
納得できなかったら、聞かなくていいのです。大切なのは「あなたがどう感じるか」だからです。
小さな違和感は大きな違和感に変わりやすい
初対面の相手に対して「あれ?」「なんか苦手かも」という小さな違和感を覚えることがあります。
「気のせいかな?」「考えすぎかな」「初対面で判断するのは良くないな」と自分の違和感を気にしないようにする方は多いのですが、実はこの小さな違和感はよく当たります。
「なんか苦手だな」と思った人がやっぱり苦手だったり、あなたにもそのような経験はないでしょうか?
もちろんその逆で「苦手だと思ったら案外いい人だった」ということもあるはずですが、これまでを振り返ってみると割合的に「苦手だと思ったら、やっぱり苦手だった」「なんとなく合わないと思ったけど、やっぱり合わなかった」ことの方が圧倒的に多いのではと思います。
たとえば「答えにくいことを聞いてくる人だなぁ」と初対面で感じるような相手なら、親しくなるにつれて「もっともっと聞いてくる」可能性大です。
第一印象は数秒で決まってしまうと言われていますが、最初に感じた印象がガラリと変わることは滅多にありません。
初対面で感じた「あれ?」は「やっぱり!」に、「なんか苦手かも?」は「やっぱり苦手~」に変わりやすいのです。
優しい人ほど「第一印象で人を判断するのは良くない」と思い直したり、頑張り屋さんほど「良いところもあるはず」と前向きに捉えようとしたり、自信がない人ほど「私の考えすぎかも」「気のせいかも」と自分のせいにしがちです。
でも誰かに感じた小さな違和感は、あなたの心を守るサインかもしれません。
これまでのことを思い出してみてください。
「最初に感じた直感を信じればよかったなぁ」と思う回数と、「直感なんて信じずに仲良くすればよかった」と思う回数では、どちらの方が多いでしょうか?
もしも「直感を信じればよかった」「やっぱり苦手だった」と思う回数の方が多いのなら、これからは自分の直感を信じてあげてくださいね。
これまでと違う選択は、これまでと違う結果を生み出します。
直感を信じず後悔して人間関係に苦労してきたのなら、直感を信じて行動することで今より人間関係が楽になっていくはずです。
苦手な人と仲良くすることで、人生が楽しくなる人もいます。
でも苦手な人と無理に仲良くするのをやめて、苦手な人と程よく距離を取ることで、今より人生が楽しくなる人もいます。
どちらが良くて、どちらが悪いということではありません。
どちらが自分にあっているかどうかだけなので、安心してくださいね。