「周りはもう仲良さそう…」自分だけ浮いてる気がするときに
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
新年度、新しい環境、変化の多い春。
ふと周りを見たとき——
「もうみんな仲良くなってる…」
「私はまだ誰とも深く話せていないかも…」
「輪に入りづらい…」
周りとまだうまく馴染めていない気がして、なんとなく焦ってしまうことはありませんか?
今回は、そんなあなたにお伝えしたいお話です。
なんとなく「ひとり」がつらく感じるとき
職場、学校、地域、趣味の集まりなど——
どんな場所でも、早く打ち解けていく人たちが目につくことがあります。
「私、空気読めてないかな…」
「話しかけても迷惑かな…」
自分だけが話に入れなかったり、会話のタイミングを逃したり、ぽつんとひとりになってしまったときに、
そんな気持ちがふくらんで、余計に動けなくなってしまうことがあります。
そして、ひとりになったときに——
『もっと話しかければよかった』
『なんで私はうまくできないんだろう』
と、自分を責めるような“ひとり反省会”が始まってしまう…。
そんな経験、ありませんか?
でも、それはあなたが人とのつながりを丁寧に築きたいと願っているからこそ、感じてしまう思い。
そう感じるのは、決してダメなことではありません。
「無理に仲良くなること」の落とし穴
「とにかく馴染まなきゃ」
「誰でもいいから、とりあえず輪に入らなきゃ」
そんなふうに“がんばって”関係を作ろうとすると、本当の自分のペースを見失ってしまうことがあります。
自分を抑えて合わせたり、笑顔をつくって無理に話したり…。そんなことをしているうちに、気づけば、「一緒にいるのに疲れてしまう」ということもあります。
表面上だけのつながりは、時に“孤独感”を強めることさえあるのです。
相談事例:「みんなはもう仲良しなのに…」
Aさん(30代・女性)は、新しい職場に異動したばかり。
周りの人たちがすでに仲良く会話している様子に、日々居場所のなさを感じていました。
「私はただの“新入り”って思われてるのかも…」
「話しかけても、相手にされなかったらどうしよう」
そんな不安から、一歩を踏み出すことができずにいたのです。
でもカウンセリングで、「Aさんは“誰とでも仲良く”じゃなく、“ちゃんと大事にできる関係”を求めているのかもしれませんね」とお伝えしたとき、Aさんは少しホッとしたような表情を浮かべてくださいました。
それからは、「焦って馴染む」よりも、「少しずつ話せそうな人と、短い会話を大事にしていく」ことを意識しはじめたそうです。
その後、「不思議と、それだけで安心感が増えました」と嬉しそうに報告してくださいました。
あなたのペースでつながっていい
人それぞれ、心の距離の取り方や、関係を築くスピードは違います。
だからこそ、焦って「すぐに仲良くなろう」としなくてもいいのです。
無理に合わせるよりも、「心地よくいられる関係」をゆっくり見つけていくこと。
その方が、長く、深く、安心できるつながりになることも多いのです。
「周りはもう仲良し」
「私だけ浮いてる気がする」
そんな風に感じるあなたは、きっと、人との関係を大切にできる人です。
だからこそ、つながる速さより、“あなたらしさを守れる関係”を、大切にしていきましょう。
今はまだ、その場に馴染んでいないように思えても——
少しずつ、あなたのままで話せる人と出会っていくはずです。
そして、どうしても孤独が苦しくなってしまったときは、ここに、言葉を安心して届けられる場所があることを思い出してくださいね。
焦らなくて大丈夫。
あなたのペースで、あなたらしいつながりを育てていけますように。