「どうせ私なんて…」と思ってしまうあなたへ 〜自信をなくす理由とその正体
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
・ほめられても『そんなことない』と否定してしまう
・何かに挑戦しようとしても、『私なんかがやっても…』と思ってしまう
・頑張っているのに、なぜか自信が持てない
『どうせ私なんて…』そんな言葉が、つい口をついて出てしまうことはありませんか?
気づけば、そんなふうに『自分を下げるクセ』がついてしまっている…。
そのようなご相談は、とても多いのです。性別も年齢も関係ありません。
今日は、自信をなくしてしまう理由と、その正体についてお話しできればと思います。
「私なんて…」が口ぐせになる理由
『私なんて…』と自分を下げてしまうのには、理由があります。
その一つが、過去の経験や環境の影響 です。
たとえば、子どもの頃に『もっと頑張れ』と言われることが多かったり、失敗したときに責められた経験があると、無意識のうちに『私はまだ足りない』と思うようになってしまいます。
また、大人になってからも『謙遜が美徳』という文化の中で、ほめられても『そんなことないです』と否定したり、成功しても『たまたま運がよかっただけ』と思ってしまうこともありますよね。
そうして自分の頑張りを認められないまま過ごしていると、少しずつ『どうせ私なんて…』という考えがクセになってしまうのです。
ほめられても「いえいえ、そんなことないです」と否定したり、成功しても「たまたまだよ」と思ってしまったり。
そうやって、自分の頑張りや価値を認められなくなると、少しずつ「どうせ私なんて…」という考えがクセになってしまうのです。
相談事例:Mさん(30代・女性)のケース
「どんなに頑張っても、『私なんて…』って思ってしまうんです。
仕事で成果を出しても、『運が良かっただけ』って思うし、友達にほめられても、『いやいや、私なんか全然ダメだよ』って否定してしまう…。
自分に自信が持てるようになりたいのに、どうしたらいいのかわからなくて。」
Mさんは、カウンセリングを通して、自分を認められない理由に気づきました。
そしてその原因は、過去の親子関係にありました。
親とは決して仲が悪いわけではありませんが、過去に母親から繰り返し言われた「お兄ちゃんはできるのに」「あなたはほんとダメな子」という言葉が、大人になったMさんの心から自信を奪い続けていたのです。
「もし自信を持ってしまったら、失敗したときに “やっぱりダメだった” と思うのが怖かったんです。
自信を持ったあとで何か間違えたら、母に “だから言ったでしょ” って否定される気がして…。
だから、最初から「私なんて…」と言っておくことで、期待されないようにしていたのかもしれません。」
Mさんはそう語っていました。
「自信を持つのが怖い」という本音
Mさんのように、「私なんて…」がクセになっている人は、
実は 「自信を持つことが怖い」 という気持ちを抱えていることがあります。
✔ 「もし自信を持って失敗したら、恥ずかしい」
✔ 「期待されたらプレッシャーを感じる」
✔ 「自信を持つ=調子に乗っていると思われそう」
このような不安があると、あえて「私なんて…」と言うことで、失敗やプレッシャーから自分を守ろうとしてしまうのです。
でも、自信を持つこと=失敗しないことではありません。
「私なんて…」と思うクセを少しずつ手放して、「私、これでいいかも」と思えるようになるだけで、心はグッとラクになります。
「私なんて…」を手放す第一歩
Mさんは、カウンセリングの中で、こんな変化を感じました。
「今までは、ほめられても『そんなことないよ』って否定してたけど、
試しに『ありがとう』って受け取ってみたら、
なんだか少し、気持ちがラクになった気がしました。」
誰かに『〇〇が上手だね』と言われたら、いつもなら『そんなことないよ』と否定してしまうところを、試しに『ありがとう』と返してみる。
最初は違和感があるかもしれませんが、少しずつ「ありがとう」に慣れていったり、「そう言ってもらえるのは嬉しいな」と思えるようになっていきます。
そんなふうに、「私なんて…」を手放すのは、小さなことからでいいんです。
それだけで、少しずつ「私も悪くないかも」と思えるようになっていきます。
まとめ
✔ 「私なんて…」が口ぐせになるのは、過去の経験や環境の影響が大きい
✔ 「自信を持つのが怖い」という気持ちが、自分を下げるクセにつながることも
✔ ほめ言葉を否定せず、少しずつ「ありがとう」と受け取るだけでも、変化は生まれる
「どうせ私なんて…」と思うことがあっても、大丈夫。
今のあなたも、ちゃんと価値のある存在です。
あなたが少しずつ、自分にOKを出せるようになりますように。