「いい人でいなきゃ…」と思うほど、しんどくなる理由
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
✔ 頼まれると断れない…
✔ 相手の期待に応えようとして、いつも無理をしてしまう…
✔ 「いい人」でいるほど、人間関係に疲れてしまう…
こんなふうに、「いい人でいなきゃ」と頑張りすぎてしまうことはありませんか?
人に優しくするのは素敵なことですが、「いい人」でいようと無理をしすぎると、逆に人間関係が苦しくなってしまうことがあるのです。
ですが…
それを頭で理解したからといって、「よし、もういい人やめよう!」「よし、これからは断ろう!」とは、なかなか思えないのではと思います。
『やめなきゃ』と頭ではわかっていても、なかなかできないですよね。
でも、それはあなただけではありません。そんな簡単に変えられるものなら、今こんなに悩んでいないはずだからです。
ここで重要なのは、なぜ「いい人をやめるのが怖い」と感じたり、「いい人に見られたい」という思いが出てくるのか…ということ。
今日は、その理由についてお話しできればと思います。
「いい人でいなきゃ」はどこから来るの?
「いい人でいないと嫌われる」
「断ったら、関係が悪くなるかも」
こうした不安があると、つい相手の期待に応えすぎてしまいますよね。
でも、そもそもなぜ、こんなにしんどい思いをしてまで「いい人でいなきゃ」と思ってしまうのでしょうか?
その理由のひとつは、「過去の経験」や「周囲の環境」 にあります。
たとえば…
✔ 子どもの頃、「いい子でいれば褒められた」経験がある
✔ 「人に迷惑をかけてはいけない」と強く教えられた
✔ 「自分の意見を言うと、怒られたり嫌な顔をされた」経験がある
こうした経験が積み重なると、「人に合わせること」が当たり前になり、自分の気持ちよりも相手を優先するクセがついてしまう のです。
相談事例:Aさん(30代・女性)のケース
「気を使ってばかりなのに、報われない気がする…。
それどころか、利用されているように感じることもある。
でも、嫌ならやめればいいのに、なぜかそれができない——。」
「『いい人』をやめるのが怖いんです」と話すAさん。
Aさんは、仕事でもプライベートでも、頼まれると断れず、相手の期待に応えようと無理をしてしまうことが多いのだと言います。
「断ったら嫌われるかも」「私がやらなきゃ、相手が困るかもしれない」……そんな不安が浮かび、つい自分のことを後回しにしてしまっていました。
クリニックでそのことを相談したところ、「嫌ならやらなきゃいい」「いい人って思われたくて自分のためにやってるんでしょ?」と鼻で笑われてしまい、「自分が悪いのだ」と相当落ち込んでいる様子でした。
もう対面のカウンセリングは怖い…とのことで、Pocheメールカウンセリングを利用されました。
「いい人」でいるほど、なぜ疲れるの?
「いい人」を続けていると、なぜか人間関係がどんどんしんどくなっていきます。
それは、自分を大切にする時間がなくなってしまうから です。
本当は休みたいのに無理をして頼まれごとを引き受けたり、相手に合わせて予定を決めたり…
その結果、自分の気持ちを押し殺すことが習慣になり、どこかで「なんで私ばっかり…」という不満が生まれてしまう のです。
そして、不満を抱えながらも、また無理をしてしまう…
そんなループを繰り返しているうちに、「もう人と関わるのが疲れた…」と感じるようになってしまうのです。
「いい人をやめたら、人間関係が壊れる?」
「試しに小さな頼みごとを断ってみたら、意外と相手は普通に受け入れてくれたんです。いい人じゃなくなったら、嫌われるって思ってました。
でも、いい人をやめても、悪い人になるわけじゃないんですよね。」
そう語ったAさんですが、当初は、『いい人じゃなくなったら、嫌われる』と思っていました。でも、実際に少し断ってみたら、相手は意外と普通に受け入れてくれたのです。
このような経験を積み重ねていくうちに、「いい人をやめる=人間関係が壊れる」わけではない、ということに気づいたのです。
むしろ、無理をしないことで、気の合う人との関係がより深まることもあります。
いい人をやめても大丈夫
「いい人」をやめるのは、「悪い人になる」ということではありません。
「自分を大切にする」ことなんです。
あなたが本音で付き合える関係のほうが、きっとずっと心地よいものになりますよ。
もし「どうしたらいいのかわからない…」と悩んだときは、カウンセリングを通して、一緒に考えていくこともできます。
あなたの心が、少しでもラクになりますように。