「どうせ私なんて…」自分を信じられないのはなぜ? 過去の経験と自己信頼の関係
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「もっと自分を信じたい」
「でも、自分なんて信じられない」
そんなふうに感じることはありませんか?
「自分を信じることが大切」とはよく言われますが、実際にどうすればいいのか、信じたらどんないいことがあるのか、分からないこともありますよね。
今回は、「自分を信じる」ことの意味と、その力を高める方法 について、一緒に考えていきましょう。
そもそも「自分を信じる」ってどういうこと?
「自分を信じる」というのは、「どんな自分でも大丈夫」と思えること 。
・失敗しても、「私は立ち直れる」と思えること
・誰かに否定されても、「それでも私は価値がある」と思えること
・決断するとき、「これでいい」と自分の選択を信じられること
完璧でいることではなく、「不完全な自分も受け入れながら、それでも大丈夫」と思える心のあり方です。
ただ、そう思いたくても、「自分を信じるなんて難しい…」と感じてしまうこともありますよね。
「自分を信じられなくなる」理由
自分を信じられなくなるのには、必ず何か理由があります。
例えば、過去の親子関係や友人関係の中で、次のような経験があると、自信を持つのが難しくなることがあります。
親に厳しく育てられ、「ちゃんとしなきゃ」とプレッシャーを感じていた
➡ 「もっと頑張らなきゃ」「完璧でないと認めてもらえない」と思い、少しのミスでも「自分はダメだ」と感じてしまう。
小さいころから否定的な言葉をかけられてきた
➡ 「そんなこともできないの?」「もっと〇〇しなさい」と言われ続け、自分の意見よりも他人の評価を優先するようになってしまう。
友人関係の中で、自分の気持ちを抑えてしまうことが多かった
➡ 「わがままだと思われたくない」「嫌われたくない」と思い、いつも相手に合わせていた結果、「自分の気持ちがわからない」と感じるようになる。
過去に失敗や挫折を経験し、「どうせまたダメだ」と思うようになった
➡ 何かに挑戦してうまくいかなかった経験があると、「また失敗するかも」と不安になり、自分の可能性を信じられなくなる。
「自分を信じる力」を高めるには?
大切なのは、「過去の経験がそう思わせているだけで、本当はあなたに価値がないわけではない」ということ。
「自分を信じる力」を高めていくためには、小さなことから「自分は大丈夫」と思える経験を積み重ねていく ことが大切です。
例えば…
① 「できたこと」に目を向ける
➡ つい「できなかったこと」に目が行きがちですが、「今日、これができた」という小さな達成感を大切にする。
② 「自分の気持ち」を大事にする
➡ 「どう思われるか」よりも、「私はどう感じる?」と、自分の気持ちを優先する練習をする。
③ 「選択」を自分で決める
➡ どんな小さなことでもOK。「今日は何を食べる?」「どの服を着る?」など、自分で選ぶ経験を増やすことで、「自分で決めて大丈夫」という感覚を育てる。
「自分を信じられるようになったKさんの話」
Kさん(30代・女性)は、ずっと「自分を信じられない」と感じていました。
・親から「もっと努力しなさい」と言われ続け、常に「今の自分じゃダメ」と思っていた
・仕事でも「ミスをしたら評価が下がる」と思い、いつもプレッシャーを感じていた
・人間関係の中でも「私の意見なんて大したことない」と思い、つい相手に合わせてしまう
そんなKさんがカウンセリングで取り組んだのは、「小さな成功体験を積み重ねること」でした。
「今日の仕事、ここだけはうまくできた」「自分の意見を1回だけ言ってみた」など、「できたこと」をPocheに毎日メールで報告していくうちに、次第に「私、案外できるかも!」と思えるようになっていきました。
📩 Kさんから届いたメール
「前は『自分を信じるなんて無理』と思っていましたが、Pocheさんと話して、『私は大丈夫』と思える日が増えてきた気がします。迷ったり悩んだりした時は、また話を聞いてもらえばいい!というのが、支えになってるみたいです。」
最初の頃は、『本当に意味があるのかな?』と半信半疑だったKさん。でも、毎日『できたこと』を報告するうちに、少しずつ『できた』に目が向くようになりました。
3週間が経ったころ、『仕事でミスをしても、前より落ち込まなくなった気がします』と話してくれました。
以前なら『私なんてダメだ…』と責めていたけれど、今は『まぁ、こういう日もあるよね』と思えるようになったそうです。
「自分を信じる」ことは、人生を前向きに進めるための大切な力。
完璧じゃなくても大丈夫。
あなたも少しずつ、「私は大丈夫」と思える経験を積み重ねながら、あなた自身を信じる力を育てていけますように。