「八方美人で疲れてしまう…」「意見を言うのが苦手すぎる」人に合わせすぎる私を変えるヒント
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
✔ 頼まれると断れない
✔ 自分の意見があっても、つい飲み込んでしまう
✔ 人の期待に応えすぎて、気づけば疲れ果てている
こんなふうに、「八方美人で人の言いなりになってしまう」と悩むことはありますか?
今回は、「自分の気持ちを無視してしまう理由」と「自分の意見を大切にするヒント」について、お話ししていきますね。
八方美人はダメ「ではない」
「八方美人」と聞くと、どこかネガティブなイメージを持たれるかもしれません。
でも、それは素敵な長所でもあります。
人に気を遣うのは、あなたが繊細で、相手の気持ちを大切にしているから。その優しさが、たくさんの場面で人を助けているはずです。
ただ、いつも周りを優先しすぎると、「自分の気持ち」が置き去りになってしまうこともあります。
周囲に合わせることのできるあなただからこそ、「人のため」だけでなく「自分のため」に選ぶ時間を持つことで、今より毎日がラクになっていくはずです。
なぜ、自分の気持ちを無視してしまうのか?
「どうして私は、こんなに人の言いなりになってしまうんだろう?」ーそう感じる背景には、いくつかの理由が考えられます。
ここでは、3つの事例をご紹介します。
①「相手を優先するのが当たり前」になっている
💬 相談事例:
「長女っていうのもあると思うんですけど、昔から人に合わせることが当たり前。いわゆる『いいこ』というか。でも、相手から、それが当たり前だと思われると、さすがにしんどいし、イライラします。」
幼いころから「人に合わせることが大事」と教えられてきた人ほど、無意識に「自分の気持ちより、相手を優先しなければ」と考えてしまいます。
気づかないうちに我慢を重ねると、後になって突然エネルギーが尽きてしまい、「もう無理…」と一気に気持ちが沈んでしまうことがあるのです。
②「人の期待に応えないと、愛されない気がする」
💬 相談事例:
「昔から、『人に嫌われたくない』という気持ちが強いです。相手の期待に応えないと、『なんか冷たい人だな』と思われそうで、つい無理をしてでも頑張ってしまいます。
彼に対しては我慢が効かないというか、「自分ばっかり頑張ってる!」「私ばっかり!」って不満が爆発してしまいます。」
「期待に応えないと愛されない」
「人の役に立たないと価値がない」
「いい子じゃないと嫌われる」
…こうした思い込みがあると、「NO」を言うこと=自分の存在を否定されることのように感じてしまいます。
相談者は、「不満が爆発してしまう」と自分を責めてしまっていました。
まずは、「不満が爆発するまで頑張って耐えた(=それほど頑張った)」のだということをお伝えした上で、爆発する前に「小出しに伝える」方法を一緒に試していきました。
「我慢せず「これが嫌」「こっちがいい」「これをお願い」と伝えられるようになった今の方が、彼との関係が良くなった!」と嬉しい報告も届いています。
③「自分の気持ちがわからない」
💬 相談事例:
「これまでずっと、誰かの意見を中心に生きてきました。合わせる方がラクだったのかもしれないです。だからなのか、自分が本当に何をしたいのかがわかりません。いい年して恥ずかしいです」
相談者は、自分が「何をしたいのかわからないこと」を恥ずかしいと感じていました。
だからこそ、「自分の気持ちがわからないのは、恥ずかしいことではなく、それほど誰かのために頑張ってきた証」というと、とても驚かれていました。
でも、自分のことはわからない…というのはつまり、自分のことがわからなくなるほど「相手のことを考えてきた」ともいえるのです。
自分の気持ちを大切にするために、できること
今までずっと、「人のために頑張ること」が当たり前だったあなたは、とても優しい人なのだと思います。
でも、そんなあなただからこそ、これからは少しずつでもいいので、「自分のために」考える時間を作ってみませんか?
✔ 「人のために頑張ること」も大事。でも、「自分の気持ちを大切にすること」も、同じくらい大事。
✔ 自分を無視し続けると、いつか心が限界を迎えてしまう。
✔ 小さな選択からでも、自分の気持ちを意識する練習をしてみよう。
「人のため」だけでなく、「自分のため」に生きることも大切にできるようになったら、もっと楽に過ごせるようになりますよ。
それでも、「どうしても人に合わせてしまう」「自分の気持ちを大事にするのが怖い」と感じるときは、一人で抱え込まずに、カウンセリングなどを活用してみるのもひとつの方法です。
あなたの心が、少しでも軽くなりますように。