相手の反応を気にしすぎてしまうあなたへ:人の気持ちに敏感なあなたがラクになる考え方
こんにちは。
心理カウンセラーのPocheです。
「今の言い方、気に障ったかな?」
「相手の表情が少し曇った…何か悪いことを言った?」
「たぶん気のせい…でも、やっぱり気になる…」
こんなふうに、人のちょっとした表情や言葉のニュアンスが気になってしまうことはありませんか?
「繊細すぎるのかな…」「気にしすぎる自分が嫌だ…」と思うこともあるかもしれませんが、これらは決して悪いことではありません。
…ただ、気になりすぎると、疲れてしまいますよね。
そこでこの記事では、「人の気持ちを敏感に察知してしまう人の特徴と、その気疲れを減らす方法」についてお話しします。
気になりすぎてしまう理由
敏感に人の気持ちを察知してしまうのには、いくつかの理由があります。
特に、次のような3つの要因が関係していることが多いです。
① 過去の経験が影響している
✔ 子どもの頃、親の機嫌をうかがいながら過ごしていた
✔ 怒られたり注意されたりするのが怖くて、先回りして行動していた
✔ 「空気を読まないと嫌われる」と思っていた
こうした経験があると、「相手がどう思っているか?」を無意識に察知しようとするクセがつきやすくなります。
特に、家庭や学校で「相手の機嫌によって対応を変えなければならなかった」経験があると、大人になってからも自然と周りの反応に敏感になってしまうことがあります。
② 「嫌われたくない」という気持ちが強い
✔ 少しでも相手の機嫌が悪そうだと、「自分のせいかも?」と思ってしまう
✔ その場の空気を良くするために、無理に笑ったり話を合わせたりしてしまう
✔ 「ちょっと冷たかったかも?」と感じると、すぐに不安になる
「人から嫌われたくない」という気持ちは誰にでもありますが、その思いが強すぎると、相手のちょっとした反応にも過敏になってしまうことがあります。
「できるだけ相手に不快な思いをさせたくない」「場の空気を壊さないようにしなきゃ」…こうした思いが強い人ほど、相手の小さな変化にも敏感に気づきやすいのです。
③ 「察することが正しい」と思い込んでいる
「空気を読むことが大事」
「相手が言わなくても気づいてあげるのが思いやり」
こうした価値観は、幼少期の環境や人間関係の影響で形成されることが多いです。
例えば、親や周囲の大人の機嫌を察して行動しなければならなかった経験や、「気を遣える子はいい子」と褒められた記憶があると、「察することが正しい」と思い込むようになります。
そのほか、過去に「言われる前に動かなければ怒られた経験」や「気が利かない」と責められた経験がある場合は、「相手が言う前に気づかないといけない」と過剰に意識してしまうこともあります。
相手の反応に振り回されすぎないための4つの方法
「敏感さ」はあなたの素敵な長所ですが、気にしすぎると心が疲れてしまいますよね。
そこで、ここでは「相手の反応に振り回されすぎないための4つの方法」を紹介します。
1.「自分のせいかも?」の前に「相手の事情かも?」と考える
→ 相手の機嫌が悪いのは、あなたのせいではなく「たまたま疲れていただけ」かもしれません。
2.「察することが正しい」と思いすぎない
→ 「相手が本当に困っていたら、自分で伝えるはず」と考えると気持ちが楽になります。
3.「気になったことは言葉にする」
→ モヤモヤするなら、「さっきの話、大丈夫だった?」と軽く確認してみると、考えすぎを防げます。
4.「疲れたら、一度距離を置いてみる」
→ どうしても気にしすぎてしまうときは、一度その場を離れてみるのも大切です。
実際の相談事例
ある女性の相談者さんは、職場での人間関係に悩んでいました。
「朝、同僚に挨拶したら、なんだか素っ気ない感じだったんです。もしかして、私、何か悪いこと言ったのかな…? それからずっと気になってしまって、仕事が手につかなくて…。でも、後から聞いたら『昨日あまり寝てなくて、ぼーっとしてただけ』と言われて…。ただの考えすぎだったんです。」
彼女は、「人の機嫌が悪いと、それは自分のせいかも?」とすぐに考えてしまうクセがありました。
これは幼少期に作られたクセで非常に強力だったため、まずは「1:相手の事情かも?と考えてみる」ことを意識してもらうことに。
最初は不安を感じていた女性ですが、一緒に考えていくうちに「気にしなくていいこと」が増えていき、「考えすぎて疲れる時間が減った!」と感じるようになっていきました。
敏感さは長所。でも、無理をしなくていい
あなたが「人の気持ちを敏感に察知できる」のは、人に対する思いやりがある証拠です。
でも、その優しさのせいで、あなたが苦しくなってしまうのなら、少しだけ「気にしない力」を育ててもいいのかもしれません。
「すべてを察しなきゃいけない」と思わずに、少しずつ「気にしすぎない方法」を試してみてくださいね。
「もし『もっと具体的に知りたい』『自分の場合はどうしたらいい?』と思ったら、一人で抱え込まずに、気軽にご相談ください。
あなたに合った方法を一緒に見つけていきましょう。