毒親=悪人とは限らない…「いい親」「ふつうの親」「優しい時もある」からこその葛藤

こんにちは。心理カウンセラーPocheです。

今日お伝えする内容は、毒親はどんな人なのかということについて。

 

この記事は「親とあなた」について考えるためのもの

はじめに1つ、注意事項をお伝えします。

それはこの記事が、「あなた自身が毒親かどうかをジャッジするものではない」ということです。

 

そもそも、「自分は毒親なのでは」と悩めるような人は、あなたがイメージするような毒親には成り得ません。

毒親と呼ばれる人たちは、自分が毒親であると自覚していないからです。
(これは、毒親育ちの多くの人が実感していることかと思います)

 

すでに親になっている人も、子育てを終えられた人も、「親の立場」で読まないことをお願いいたします。

子どもと自分のことで悩んでいる人がこの記事を読むと、「自分のせいなのでは」と自責したり、「自分は毒親なのでは」と不安になったりしやすいからです。幼少期の経験から、親を責めるよりも自分を責める方がいいと学んでいると、特にこのような心理状態になりやすいです。

 

例えば、自分の親に恐怖や怒りを覚えている人の場合、「自分も親と同じことをしているのでは…」「自分も親のようになるのでは…」と不安になることがあります。

すると、「自分と親との問題」「親が自分に与えた影響」について考えていたはずが、いつの間にか「自分の子育ての反省」にすり替わってしまいます。

自分のことを省みることができるのは素晴らしいことですが、「親と自分のこと」について考えられなくなってしまうリスクがありますからご注意ください。

 

繰り返しになりますが、今回書く内容は「子どもの立場のあなた」に向けたものです。

すでにあなたが成人していても、親になっていたとしても……「親とあなたとの関係」についてだけ考えるための内容だということをはじめにお伝えしておきます。

 

もしも、途中で「親としての立場」で記事を読んでしまいそうになったら、一旦そこで読むのはストップしましょう。

このようになる時というのは、親を悪く思うことにブレーキがかかったり、過去を思い出すことを無意識に拒んでいる可能性があるからです。

無理に読み進めると、落ち込んだり自分を責めたりしやすいですから、「今は読まなくていい。必要なタイミングがくれば、また読めばいいのだから」と思ってみてくださいね。大丈夫ですよ。

 

 

毒親=悪人ではない

 

  • 「私の親は、毒親というほどではないのですが…」
  • 「そんなひどい親ではないのですが…」

このような気持ちを抱えながら、親との関係に悩み相談に訪れる人がたくさんいます。

誰の目から見ても明らかにひどい親ではないからこそ、「親のせいにしているだけなのではないか」と不安になったり、「こんなふうに思う自分がダメなのでは」と落ち込むこともあります。

 

ですが、毒親=ものすごく酷い親とは限りません。

毒親=誰がどうみてもダメな親とも限りません。

それどころか、他人から見た時に「いい人」「いい親」のこともあります。

 

自分が毒親育ちなのかどうかを知るための手段の1つに、「親が毒親かどうかを知る」ことがあります。

そのために、毒親について検索したり調べたりしたことがある人は多いのではと思います。

 

インターネットで検索すれば、「毒親チェックリスト」なるものも見つかります。

では、そのチェックリストに当てはまれば毒親で、当てはまらなければ毒親ではないのかというと、そうとは限りません。

 

「これをしたら毒親」「これを言ったら毒親」という絶対的な指標はないのです。

何が毒となる影響を及ぼすかは、個人差があります。

 

とても良い親、良い親子関係に見えたとしても、子どもが苦しんでいることもあります。

その一方で、誰がどう見ても毒親だとしても、子どもはそう思っていないこともあります。
※本心からそう思っていることもあれば、親のコントロールにより「そう思わされている」こともあります

 

このように書くと「子どもの受け取り方のせいだといいたいのか」「子どもの性格のせいだと言いたいのか」と勘違いされてしまうことがありますが…
決してそのようなことを言いたいのではありません。

子どもに及ぼす影響というのは、子どもの性格だけに左右されるものではないからです。親の性格と子どもの性格の組み合わせ、さらにはどのような環境でそれが起こったのか、これまでどのような親子関係を築いてきたのか…さまざまな要因が複雑に絡み合います。

「いい親」を持ちながらも悩む例

次に挙げるのは、周囲から見て「いい親」を持ちながらも悩み相談に訪れたKさんの例です。

 

私たち家族は、周囲から見て「仲のいい家族」に見えていると思います。親は教師ですが、職場ではいい先生、近所の人からはいい親という評価を受けていますから。私自身、親のことは嫌いではありませんし、感謝もしています。大学にも行かせてもらいましたし、今の会社に就職できたのだって、親の言うことに従って勉強を頑張ったからこそです。「誰のおかげで大人になれたと思ってるんだ」とよく親に怒られますが、たしかに私一人の力では今のような人生は歩めていないでしょう…。

でも私は、親と一緒にいるのが「しんどい」と感じるのです。親が「あなたのため」と言ってしてくれることでさえ、今の私には重荷です。ですが、私のためを思ってしてくれているのに、そんなふうに感じる自分も嫌になるのです。

 

あなたが親について悩みを打ち明けた時、誰かから「いい親じゃないの」「いい人に見えるけど」と言われてしまうことがあるかもしれません。

 

でも…

いい人だから、子どもを傷つけないとは限りません。

いい親に恵まれたのだから、「傷ついた」と思ってはいけないということもありません。

さらには、外ではいい人だとしても、家の中では「そうではない」こともあります。

他人が思う「いい親」と、子どもが感じる「いい親」では違うこともあります。

 

親と自分の関係について振り返った時に、「嫌だったこと」だけではなく「良いこと」も思い出されることがあります。ですが、それは「毒親ではなかった」ということとは別問題です。

 

さらには、あなたの親が毒親だとしても、ずっと酷いことをするとは限りません。

多くの場合は、いい時もあれば悪い時もあります。いつも酷い親というわけではなく、「よくしてくれたこともある」と語られることの方が圧倒的に多いのです。

 

でもそれは、「親を悪く言ってはいけない」「毒親だと思ってはいけない」というのとは違います。

よくしてくれたことがあることと、あなたを傷つけた事実があることは、別問題なのです。

 

繰り返しになりますが、毒親=悪人ではありません。

ただしこれは、「悪人じゃないのだから許さなければいけない」とか「親だって完全ではないのだから」と、あなたの親を擁護するために言っているのではありません。

あなたが親に対して抱いている感情や違和感が「正しい」、ということを知ってもらうためにこのようなことをお伝えしました。

 

今あなたが抱えている悩みを解決に導くには、「過去にどのようなことがあって、それによってどのような影響を受けたのか」を知ることが必要です。

だからこそ、「こんなふうに思っていいのだろうか」「親を悪く思うなんて」……このように罪悪感を抱いているあなたが、「そう思ってもいい」と安心できますように。「親のことは嫌いじゃない」「よくしてもらったこともある」「…でも、しんどい」と感じているあなたが、自分の素直な気持ちを認められるようになりますように。

…そう願って、今回の記事を書きました。

 

 

 

 

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『もしかしてうちの親って、毒親?』

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『今日は、無理しない日』

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