そこまで不幸な状況ではなくても「不安」になる理由 〜なぜか満たされない、何か足りないという感覚

※このブログは音声サイトVoicyでも配信されています。

 

こんにちは。

心理カウンセラーPocheです。

今日のブログは、客観的に見てそこまで不幸ではない環境生きていたり、むしろどちらかというと恵まれた環境で生きているのに、「なぜか生きづらい」「なんか物足りない」と焦りや不安を感じる理由について。

 

理想とは違っても、住む家がある。

やりたいこととは違うかもしれないけれど、一応仕事もある。

本音を話せるほどの人はいないけれど、表面的にはそれなりに人間関係も築けている。

ゆとりがあるとはいえないけれど、今のところなんとか生活できている。

……このような状況下で漠然と抱く「不安」というのは、なかなか人には理解されにくいものです。

 

勇気を出して誰かに相談しても「私の方が辛い」と言われてしまったり、「あなたより大変な人がいる」と理不尽なアドバイスをされてしまったり。分かってもらえずガッカリしたり、自分はワガママなのだろうかと落ち込むこともあるかもしれません。

このように理解されないだけでも辛く苦しいことだというのに、自分の悩みを否定されてますます傷ついたり、マウントだと勘違いされて悔しい思いをすることもあります。

 

今回お伝えするのは、「なぜか不安になる状況から抜け出すための魔法の方法」ではありません。

「なぜ不安になってしまうのか」というひとつの理由について、お話しします。

 

ごく普通の生活をおくっているのに不安になるのはワガママとかそういうことではないし、何もおかしなことではないし、そう感じるのにはちゃんと理由があるから自分を責めなくていいのだよ、ということをお伝えしたいのです。

 

人は「先の見えない未来」に不安を感じる

 

拘禁反応、という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

刑務所や拘置所、強制収容所や人質など、体の自由を奪われた環境に置かれることで起こりやすい反応の1つです。一過性のもうろう状態、幻覚、うつ状態、ヒステリー反応、妄想などさまざまな心理異常反応を示します。

 

実はこの体の自由を奪われているという同じ環境下においては、「刑が決まった人」よりも「刑が決まっていない未決囚」の方が拘禁反応が出やすいと言われています。

刑罰が確定した人よりも、「どんな刑罰か確定していない人」の方が強いストレスを感じることがあるなんて、なんだか不思議な感じがするかもしれませんね。

 

実は人の脳は、わからないことに強いストレスを感じます。

だからどれほどの重さの刑罰が課せられるかわからない状態、つまり「自分の将来がとうなるかわからない」という状況は、特に精神のバランスを崩しやすいのです。

 

これは刑務所や拘置所など、限られた場所に限った話ではありません。

私やあなたのように外で普通に生活をしていて、物理的には体が自由だとしても、自分の将来がどうなるかわからないような状態で「ただ何もせずそのままいなさい」「何も出来ることはない」と言われてしまえば、どんなに健康な人でも精神のバランスを崩してしまうことがあるのです。

※ここでは漠然と不安を抱いている状態、と言う過程のもとお話をしていますが、「身を任せる」という時間薬が心を救ってくれることもあります。

 

たとえばこの時期、若い世代からの相談で多いのは「就職」に関する不安です。

就職先の内定が決まるかどうかは、企業の判断次第。内定をもらえるまでの努力はできても、書類を送ったり面接をした後には「何もせず待つしかない」状況が続きます。

就職活動を長く続けているけれど、なかなか内定が決まらないというときに、「自分の将来がわからない。だけど自分として何をすればいいのかもわからない」という漠然とした不安を抱えやすいのです。

 

そのほかコロナ禍に入ってからは、結婚についてのご相談も増えています。

結婚したいし子供も欲しいけれど、なんとなく一歩が踏み出せない、誰かと付き合っても結果的に別れてしまう、一人も嫌だけど恋人を作るのも面倒、という悩みを抱えることがあります。

恋人が欲しい、結婚したい、子どもが欲しい、でも「そのためにどうしたらいいかわからない」、かといって「行動して失敗するのも怖い」という不安が、自分自身を身動きできない状態に縛り付けてしまうことがあるのです。

 

Poche

 

脳の習性として、人は「過去の経験から将来を予測」します。

子どもの頃からなんだかんだ上手くいった経験のある人なら、「今は不安だけど、なんとかなるだろう」と楽観的な見方をすることでこの負のループから抜け出すことができます。

 

ですが反対に、子どもの頃にネガティブな経験が多い人ほど「またダメかもしれない」「あの時もこんな嫌なことがあった」「どうせ自分なんて」というネガティブな感情に支配されてしまいやすいのです。

ネガティブな経験があまりに強い場合には、「またあんな苦しい思いをするなら行動しない方がいい」と無意識にブレーキがかかることがあります。なぜか一歩踏み出せなかったり、やらないための言い訳を探してしまいます。

 

ですが、動いて何かに挑戦することだけが行動ではありません。

「何かをしない」と決意して、動かなかったり引きこもったりすることもまた「一つの選択、行動」なのです。

「行動できない」と自分を責めてしまう人は多いのですが、「行動できない」と悩む人の大半は自分が思っているよりも行動力があります。

 

 

良くない将来のイメージ

Poche

将来に不安を感じる人の多くは「良くない将来」をイメージしています。だから不安を感じます。

ここでお伝えしたいのは「良くない将来を想像したり、先が見えなくて不安になってしまうのは、あなたの性格や考え方に問題があるからではない」ということなのです。

 

繰り返しになりますが、人は「過去の経験から将来をイメージ」します。

今あなたがネガティブな将来しかイメージできなかったり、なぜか不安になるならそれは、過去の経験から未来を想像しているからなのだということを思い出してみてほしいなと思います。

「次もどうせ上手くいかない」「また失敗する」と不安になってしまうのは、あなたがダメだからとか、本当にうまくいかないからではなくて、「過去の経験から良くない未来を想像しているだけかもしれない」ということなのです。

 

今回のブログでは、「なぜ不安になってしまうのか」ということについてお話をしましたが、理由について知って何が変わるのかと思われる方もいるかもしれません。

具体的な対処法がなければ、現実は何も変わらないではないかと腹が立つ方もいるでしょう。

 

安心してください。

そう感じるのは、「不安をなんとかしたい」と真剣に思っているからこそです。

さらにはそう感じるほどに、あなたが今不安な状況でもなんとか踏ん張って生きているということでもあります。

 

だからまずは「それほど不安な状況で今も生き続けている自分」は、それだけで偉いし頑張っているのだということを認めてみてほしいのです。

認められないとしても、それはそれで大丈夫です。無理に納得できない考え方を取り入れようとするのはストレスになりますから、「そういう考え方もあるんだな」くらいにゆるく捉えてみてもらえればと思います。

 

Poche

 

そのうえで私からお伝えしたいのは、「何が原因なのか」ということを知ることは、不安を和らげる一つの手段になるということなのです。

冒頭でもお伝えしたように人は、わからないことに不安を感じる生き物です。

今あなたが感じている漠然とした将来への不安が「過去のネガティブな経験に基づくものからきている」とわかるだけで、現実は変わらなくても不安が和らぐことがあります。

 

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『今日は、無理しない日』

 

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何をやってもうまくいかない……そんなあなたに贈る本。

『がんばるのをやめたら うまくいった』

 

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「なぜか生きづらい」「なんかしんどい」の思いもよらない原因が、きっと見つかる。

『あなたはもう、自分のために生きていい』

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Posted by poche