『母親神話』母は子を愛するもの?母親を悪く言うことは許されないという世間の目~毒親

こんにちは。

心理カウンセラーPocheです。

 

母親について誰かに相談した時、「育ててくれたのだから、そんなこと言うもんじゃない」とか「いいお母さんじゃん。うちなんて…」と言われて、落ち込んだことはありませんか?

「言わなきゃよかった」と後悔したり、「自分がおかしいのかな?」と自分を責めた人もいるかもしれませんね。

母親を悪く言うこと、母親に反抗する事さえ「いけないこと」のように感じている人もいるでしょう。

 

今日はそんな「毒親」に悩む娘たちに向けて、『母親神話』について少しお話させていただければと思います。

 

Sponsored Links

母親神話とは

 

  • 母親はみんな、愛情を持っている
  • 母親はみんな、子どもを愛している
  • 母親はみんな、優しさをもっている
  • 母親はみんな、子どもの幸せを願っている
  • 母親はみんな、偉大だ

 

このような『母親神話』は日本だけではなく、世界各国で深く根付いています。

ほとんどの社会が、母親を美化しています。

まるで妊娠するだけで母性が芽生え、出産するだけで子どもを愛する感情が生まれ、親として育てる能力が与えられるかのように…。

 

でも現実には、そのようなことはありません。

フロイト派のような母親バッシングをするつもりはありませんが、『母親=健全な愛情の持ち主』というのは幻想です。

 

出産は、魔法のスイッチではありません。

産んだだけで母性が芽生え、子どものとの絆が自動的に結ばれる…ということは有り得ないのです。

母親の努力なくして子育ては出来ないし、愛情をはぐくむことも、優しさを示すことも不可能です。

 

しかしながら、この母親神話は広く固く信じられています。

「母親は子どもを愛するもの」と世の中が無意識に信じているので、母親が酷い態度をとるのは『子どもが悪いのでは』と思い込ませます。

 

本当は「母親が健全な愛情を持っていないだけ」にもかかわらず、です。

このように母親神話は、いわゆる「毒親」たちの隠れ蓑になっていることがあります。

 

 

母親を悪く言うと・・・

これまであなたは、誰かに自分の母親について相談したことがあるかもしれません。

…でもその多くは、「良くない結果」で終わったのではないでしょうか?

 

日本においても「健全な愛情を持たない母親(毒親)」について話すことは、過剰なほどタブー視されているように感じます。

母親を悪く言うと、どのようなことが起こるのか。

ここではその一例について、ご紹介します。

これらの例を読むことで「私だけではないのだ…」と思えるはずです。

 

 

母親神話がもたらす「余計なアドバイス」

Poche

 

親戚にアドバイスを貰おうとすると、こういう言葉が返ってくることがあります。

  • 「育ててもらったお母さんに、よくそんな酷いことが言えるわね」
  • 「恩知らず」「親不孝」
  • 「お母さんがいなければ、あなたは生まれてこなかったのよ」
  • 「お母さんも苦労した人だから…わかってあげて」

 

まるであなたが利己的で、恩知らずの悪者のように扱われてしまうこともあるでしょう。

 

 

友達にアドバイスを貰おうとすると、こういう言葉が返ってくることがあります。

  • 「もう大人になったら?」
  • 「うちも似たようなもんだよ」
  • 「うちの方が、もっとひどいよ」
  • 「あなたのお母さんの方が、まだマシ」
  • 「お母さんがかわいそうだよ」

 

親のことを大切にできない人、というレッテルを貼られて悲しくなることもあるでしょう。

みんなのように、大人になりきれていないと思うかもしれません。

 

 

毒親問題に理解のない医師やカウンセラーに相談すると、こういう言葉が返ってくることがあります。

  • 「許して忘れましょう」
  • 「もう過去だと割り切りましょう」
  • 「許すまであなたは前に進めません」
  • 「貴方にも悪いところがあったのでは?」
  • 「親と仲直りした方が良い」
  • 「親と和解した方が良い」
  • 「気にしない方が良い」

 

あなたが受けた過去のできごとを軽く扱われたり、あなたの感情が傷つけられてしまうことがあります。

 

 

これらの「余計なアドバイス」を受けた子どもたちは、誰も自分のことは分かってくれないと悟ります。

誰かに分かってもらおうとした自分を恥ずかしく感じたり、「あんなこと言わなきゃよかった」と後悔します。

 

そして、「親のことを悪く言わない」「親のことを悪く思ってはいけない」という出発点に戻ってきます。

「やっぱり私が悪かったのではないか」「今更こんなことで悩んでいる私がおかしいのではないか」と、再び自分を責めるようになってしまうのです。

Sponsored Links

他人には『分からない』

Poche

 

余計なアドバイスをくれるのは、意地悪な人たちばかりではありません。

どんなにいい人でも、優しい人でも、あなたを大切に想っている人でも、時には『善意で余計なアドバイス』を送ってしまうことがあります。

 

そこそこ「健全な母親」を持つ人たちは、「愛情を持たない母親がいる」ことを理解できないのです。

全ての母親は、完璧でないにしろ「少なからず愛情を持っている」と信じて疑いません。

彼らはそういう環境で育ってきたからです。

 

ただ単に、
分からないのです。

 

だから彼らが悪いわけでも、あなたが悪いわけでもありません。

「どうしてもわからない」ということです。

 

他人は、あなたが受けたものを受けていません。あなたが見たものを見ていません。あなたが聞いたものを聞いていません。

他人は、あなたの辛さが分からないのです。

 

他人が分からないからといって「これくらいのこと」と思わないでくださいね。

 

「みんなが理解してくれない=あなたがおかしい」ではありません。

みんなが理解してくれなくても、あなたが受けたもの、あなたが聞いたもの、あなたが見たものは本物です。

あなたがその時感じた気持ちも、本物です。

だからまずは、『あなたが』自分の気持ちを信じてあげてください。

 

頭で理解する事、心が感じること

Poche

  • 母親がしたことは、私の心を傷つけた
  • 母親は私に、酷いことを言った
  • 母親と会うことが、今の私には辛い

 

大人になったあなたは、これらのことを頭では理解できるかもしれません。

でも感情が、ついてきません。

「そんなこと言っちゃいけない」「お母さんが悲しむ」「普通の生活を送らせてもらった」というような母親神話が、あなたを縛り付けます。

 

厄介なのは「頭で理解したこと」と「感情」が対立した時、多くの場合私たちは「感情」によって動かされることです

 

例えば、「やっちゃダメ」と言われていることをやりたくなったり、「押しちゃダメ」と言われているのに押したくなったり…。

頭ではやってはいけないと思いつつ、やりたいという感情が抑え切れません。

 

たった1回失敗しただけなのに、「また失敗したら…」と怖くなって挑戦をためらうのも、そう。

頭では「毎回失敗するとは限らない」と分かっているのに、失敗した時の感情が思い出されて怖くなってしまいます。

 

おそらくあなたは子どもの頃から、「母親ではなく自分が悪い」と思い込んできました。

そうしないとその家で生きてこられなかったし、そうするしかなかったからです。

 

でもこの間違った思い込みが、大人になったあなたを苦しめます。

何かあるたびに自分が悪いと責めたり、どうせ自分を理解してくれる人はいないと自暴自棄になったり、自分の心や体を乱暴に扱ってしまうのです。

 

「ほーら、また!」「だからアンタはダメなのよ」と言った、些細な一言があなたを苦しめているのかもしれません。

何をやっても誰かと比べられ、褒められなかった経験が、生きづらさの原因かもしれません。

あなたの意見を一切聞いてくれない親の「いつも私(親)が正しい!」という態度を受け入れ続けたことが、自信のなさに繋がっているのかもしれません。

 

あなたが過去に何を受け、それによって今どのような影響が及んでいるのか見つけることは、親を否定する事でも親のせいにすることでもありません。

あなたが親の影響から抜け出し、「自分」として生きていくための一歩なのですよ。

 

なお音声配信サイトVoicyでは、「毒親ってどんな人?」というテーマでもお話ししています。

「毒親というほどでもないけれど……」という人も、「もしかして?」と思うことがあれば一度聴いてみてくださいね。

>>音声配信サイトVoicy

 

 

▼何度も、何度も読み返したくなる…▼
「無理しなくていい」「自分を優先していい」。そう思えるようになる本。

『今日は、無理しない日』

 

▼「本当にうまくいった」の声、続々!▼
何をやってもうまくいかない……そんなあなたに贈る本。

『がんばるのをやめたら うまくいった』

 

▼親との関係に悩んでいる人へ▼
「なぜか生きづらい」「なんかしんどい」の思いもよらない原因が、きっと見つかる。

『あなたはもう、自分のために生きていい』

▼ twitter ▼

▼ Instagram ▼

家族関係

Posted by poche